一条工務店、アイ工務店、桧家住宅…中価格帯ハウスメーカーのコスパはいい?住宅購入のメリット・デメリットを8社徹底比較!一条工務店、アイ工務店、桧家住宅、クレバリーホーム、アキュラホーム、ヤマト住建、ウィザースホーム、アエラホーム…中価格帯ハウスメーカーの特徴の違いとは?(写真はイメージ) Photo:PIXTA

住宅購入を考える人にとって、金額、デザイン、メンテナンスなど千差万別のハウスメーカーを選ぶのは難しい。今回、住宅系ユーチューバーの住宅四天王エース氏の分析を基に、中価格帯の一条工務店、アイ工務店、桧家住宅、クレバリーホーム、アキュラホーム、ヤマト住建、ウィザースホーム、アエラホームの8社を比較、メリット・デメリットを徹底解説する。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

ハイブランド系とバランス重視
2つの大きな違いとは?

 ハウスメーカーは大まかに、ハイブランド系、性能特化系、バランス重視、コストパフォーマンス重視の4つのパターンに分かれる。前回はハイブランド系メーカーについて分析した。今回は、バランス重視を中心に一部の性能特化系を含む、中価格帯のメーカーに注目したい。

 この4つのパターンでは、建物の坪単価(土地費用は除く)が異なる。ハイブランド系は坪100万円以上が目安だ。一方、性能特化系は85万~95万円、バランス重視は75万~85万円、コストパフォーマンス重視は60万~70万円の範囲内に納まることが多い。

 また、ハイブランド系とバランス重視には2つの大きな違いがある。一つ目の違いは「金額の提示方法」だ。

 バランス重視は早い段階で金額を知ることができるのが特徴だ。例えば、桧家住宅ではカタログや見積書でオプションの金額が明確に示されている。一方、ハイブランド系は、打ち合わせの後の段階で金額を提示する傾向がある。「お金の話を先にするのはやぼ」というメーカーの考え方があったり、オーダーメイドのため、初期段階では金額が確定していないといった事情がある。

 このような差異があるため、ハイブランド系とバランス重視で比較すると、ハイブランド系には「金額を出すのが遅い」と感じ、逆にバランス重視には「お金の話ばかりで嫌だな」と感じるかもしれない。この文化の違いを理解した上で、メーカーを選ぶことがとても重要だ。

 もう一つの違いは「ホスピタリティー」だ。ハイブランド系は、専属の優れた設計士やインテリアコーディネーターがつき、顧客の要望を丁寧に聞きながら提案を行うのが基本だ。それだけ金額も高くなる。

 一方、バランス重視なら、打ち合わせを短くし、効率的に進めることで金額を抑えられる。じっくり時間をかけて打ち合わせたい人はハイブランド系、要望があまり多くない場合はバランス重視が適している。