あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術#12Photo:123RF

「テンバガー(10倍株)」の名付け親である伝説的投資家、ピーター・リンチ氏も好んで活用したのが、成長株の割安度を見る指標「PEGレシオ」だ。特集『あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術』(全17回)の#12では、この考え方を使って有望な割安株を探し当てるべく、銘柄スクリーニングを試みた。その結果、成長性が高く相対的に割安な56銘柄が浮かび上がってきた。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

あのピーター・リンチ氏も活用!
「PEGレシオ」で56銘柄を厳選

 投資家なら当たり前のように使う「テンバガー(10倍株)」という言葉の生みの親となったのが、著名投資家のピーター・リンチ氏だ。

 株式投資信託「マゼラン・ファンド」の資産を1990年に引退するまでの13年間で、2000万ドルから140億ドルへ世界最大の規模に育て上げた、伝説的な元ファンドマネジャーである。

 そのリンチ氏が銘柄選定を行う上で重視した株式指標の一つに、「PEGレシオ」がある。一般的には、予想PER(株価収益率)をEPS(1株当たり純利益)成長率で割って求め、成長株の割安度を測るものだ。本特集#2『退職金2000万円を40億円に増やした敏腕シニア投資家が明かす「PEGレシオ」投資術』で紹介したように、PEGレシオはすご腕シニア投資家、今亀庵さん(ハンドルネーム、73歳)も活用している。

 今亀庵さんはPEGレシオを自分なりにアレンジ。銘柄の成長性については、一時的な費用などに左右されず、純粋な事業の成長度が分かりやすい売上高で見ている。

 そして、今期予想の数字は既に株価へ織り込まれているとして、来期の数字に着目。PEGレシオを簡易的に、来期の予想PER÷売上高成長率として算出し、これがおおむね「1」以下の銘柄に投資する考え方を取っている。

 編集部では今回、そんな手法を参考に銘柄スクリーニングを実施。成長性の高い銘柄の中でも、割安と考えられる一群を炙り出した。

 具体的には、東京証券取引所のプライム市場上場企業を母集団として、予想ベースの売上高成長率を基に成長性の高い銘柄を厳選。来期の売上高予想から今期の売上高予想を引いた金額を、今期予想売上高で割って、15%以上の銘柄を抽出した。

 その上で、来期予想PERを前述の予想ベースの売上高成長率で割った。すると、これが「1」以下に該当するのは、56銘柄に絞られた(今亀庵さんの本領ともいえるのは小型株が中心だが、市場コンセンサス予想を用いた関係上、今回は時価総額規模が大きめのプライム市場を対象とした)。次ページでは、そんな56銘柄を明らかにする。