コンビニのランチ客単価は710円、
オーケー銀座店の弁当の価格は?

 オーケーは、神奈川、東京、千葉、埼玉の1都3県に店舗展開している。たくさんある店舗の中で、銀座店の立ち位置は少々他とは異なる。

 銀座店ならではの特徴としては、通常のスーパーマーケットとしての品ぞろえだけでなく、(1)ランチ弁当需要、(2)インバウンド需要への対応、(3)調剤薬局、(4)業務利用への対応という4点が挙げられる。

 まずは(1)ランチ弁当需要から見ていこう。銀座店の総菜・弁当コーナーには、銀座店開業に合わせて開発した「銀座店限定」商品が多数並んでいる。例えば、当初499円(税別)で販売する予定だった厚切りの焼きシャケが載った弁当を、最終的には399円の「THE鮭弁当」として販売した。副菜などを入れるのをやめ、のり弁に厚切りシャケと漬物3切れが載っているだけにしてコストを抑えたのだ。もともと安価な弁当を100円値下げするのは大変なことだが、少数点以下の銭単位までも計算し尽くす、猛烈なコスト削減で可能になった価格だ。

 実はスーパーでは、総菜と鮮魚、精肉コーナーの仕入れ業者は、それぞれ別々なことが多い。しかし、オーケーでは、鮮魚コーナーの厚切りシャケを、総菜部門と鮮魚部門が共同で仕入れることでコストダウンを図っていた。

「高品質・Everyday Low Price」キャッチコピーは、「高品質・Everyday Low Price」