ハーバードビジネススクールのラモン・カザダスス=マサネル教授IBJの加盟店、Will Marryを訪問したハーバードビジネススクールのラモン・カザダスス=マサネル教授(中央)=2022年5月27日、東京都内 写真提供:Will Marry

ハーバードビジネススクールのラモン・カザダスス=マサネル教授は、授業で日本の婚活サービス最大手IBJの事例を取り上げている。「お見合い」文化になじみの薄い欧米出身の学生たちは、同社のビジネスモデルや戦略をどう評価したのか。詳しく話を聞いた。(聞き手/作家・コンサルタント 佐藤智恵)

ハーバード大教授が
日本の婚活大手に注目した理由

佐藤智恵(以下佐藤) カザダスス=マサネル教授は2023年9月、日本の婚活サービス最大手IBJを題材にした教材『IBJ, Inc. (A): Seeking Matrimony in Japan』を出版しました。なぜIBJの事例を研究しようと思ったのでしょうか。

ラモン・カザダスス=マサネル(以下カザダスス=マサネル) 私は現在、「世界各国の伝統的な文化や制度がビジネスモデルの創出や戦略の立案にどのような影響を与えるのか」というテーマでさまざまな企業の事例を研究していますが、IBJは日本の伝統的な文化である「お見合い」を現代風にアレンジしたビジネスを展開しているところが面白いと思いました。

 さらに、企業の社会的目的の観点からも、IBJが日本が抱える未婚化・少子化問題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指すことをビジョンとして掲げている点に興味を持ちました。

佐藤 IBJの教材を執筆するにあたって、どのようなことを取材しましたか。