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ピカソの秘密
【第11回】 2013年4月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

アイドルと同じで手が届かないからこそ思いが募る
お金がもたらす“無限の可能性”という錯覚
ゲスト:小幡績・慶応義塾大学ビジネススクール准教授[後編]

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巷に出回るお金の量を増やせば物価が上昇してデフレを退治できる――。アベノミクスのリフレ政策は本当に有効なのか?お金が有する力とその限界、さらにリフレ政策の危うさについて、『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』の著者・山口揚平さんと慶應義塾大学ビジネススクール准教授の小幡績さんが独特の視点から議論を交わした。

男子はカネ、女、権力という3つの欲望に取り憑かれている

山口揚平(以下、山口) 「お金が究極のマスターベーション」とは、いったいどういう意味なんですか?

小幡績(以下、小幡) とかく男子は太古の昔から、カネ、女、権力という3つの欲望に取り憑かれている。もちろん、女子の発想はまったく違うかもしれないけど、有り余るほどのカネがあれば権力や好みの異性も手に入れられると男子は錯覚しがちだ。どんなに強大な権力を握っても、下々の者が必ず言いなりになるとは限らない。カネをちらつかせて親しくなったところで、その女性が喜んでいなければ虚しいだけなんだけどね。

山口 錯覚したままお金を追い求めて、自己完結してしまっているという意味ですか?

小幡 完結していない魅力。魔力。お金があれば無限に可能性が拡がるように思い込んでしまうという錯覚。見たこともない金額のお金を手にすれば、自分の人生が今とは変わってくるのではないかと期待してしまう。だから、庶民は「もしも6億円が当たったらどうしよう?」と夢を膨らませながら宝くじを買う。もしも最高賞金が100万円程度なら、その金額ではさほど興奮しないだろう。アイドルと同じで、実際には手が届かないからこそ、思いが募るわけだ。

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    山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

    早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。著書に『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)』『企業分析力養成講座(日本実業出版社)』『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(アスキー・メディアワークス)』。
    ブルーマーリンパートナーズ 公式サイト http://www.bluemarl.in/
    Twitterアカウント http://twitter.com/yamaguchiyohei

     


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