ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
エコカー大戦争!

慶大発SIM-DRIVE、テラ、三菱自動車、
さらに米フィスカーまで……
一気に転換期を迎えたEV産業の行方

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第148回】 2013年4月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

運命の偶然?
3月27日の東京で相次いだ重大発表

 どうやら、時代の変わり目のようだ――。

 2013年3月27日(水)、東京。
 桜のつぼみに、冷たい雨が降り注ぐ。

 午前10時、東京タワー近くの東京プリンスホテル。慶応大学発のベンチャー企業として知られる、株式会社SIM-DRIVEが毎年恒例の記者会見と関係者の懇親会を開催した。名目は「先行開発車事業第3号車発表会/先行開発車事業第4号開始発表会」だ。

SIM-DRIVE社の先行開発事業第3号車、「SIM-CEL」。1号車、2号車に比べて、外観は実験車両のイメージが強い Photo by Kenji Momota

 その冒頭に登壇した、同社会長でありベネッセホールディンクス取締役会長である福武總一郎氏は、挨拶をこう締めくくった。

 「お陰様で、(1号~4号まで)多くの企業様のご参加をいただき、SIM-DRIVEはEVベンチャーとしてそれなりの実力と名声を得るまでになりました。そして、このような(1号~3号という)先行開発車を造ることができました。で…、我々経営陣としては、さらに経営力を高めたい、もっと言えば、先行開発車の開発のみならず、本格的な実用車両に向けての開発をすべく、新たな経営陣を迎えて経営強化をすることになりました。その布陣につきましては、後ほどパーティ(昼食懇親会)の時にご紹介させていただきます」。

 同社については本連載でこれまで、度々紹介してきた。

 ちょうど1年前には、第107回にて「2号車発表会/3号開始発表会」を掲載。その取材時、福武会長は「4号車は“エリーカ”のようなスーパーカーをやりたい」と語っていた。“エリーカ”とは、同社を創業した清水浩氏が2004年に発表した、8輪スーパーEVだ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
好評発売中!
「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の共存でビジネスモデルは混沌!トヨタ、ホンダ、日産、三菱など日本メーカーは世界で勝てるのか?年間飛行機移動時間が最も長い日本人自動車ジャーナリストが世界のエコカー事情を徹底取材。市場・インフラ、技術、政策、各社の戦略を詳細かつヴィヴィッドにレポート!

話題の記事

桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


エコカー大戦争!

「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。

「エコカー大戦争!」

⇒バックナンバー一覧