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リアル経理学 ファイナンス部門の本来の仕事

CFOの重要な役割はCEOのよき相談相手
数字の話ばかりでは限界がある
――野坂茂・日本オラクル執行役副社長最高財務責任者

【第4回】 2013年4月10日
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「丸紅時代にアルジェリアでプロジェクトファイナンス、アップル時代はアメリカ流の予算管理と資金調達業務。日本通信でIPOを経験し、ファイナンスの仕事は一通り経験することができました」と語る、野坂氏(右)。左はデロイト トーマツ コンサルティング・グローバルマネジメントインスティテュート・シニアマネジャーの日置氏
Photo by Kazutoshi Sumitomo

米オラクル・コーポレーションの日本法人で東京証券取引所1部上場企業でもある日本オラクル。同社の野坂茂・副社長は最高財務責任者(CFO)の重要な役割は、CEO(最高経営責任者)のよき相談相手となることであり、そのためには営業やマーケティング、製品開発など専門外の分野においてもCEOにキャッチアップできるだけの知識やスキルを身につける必要があると説く。(構成・編集/ジャーナリスト 田原寛)

のさか・しげる
1976年丸紅入社、アップルコンピュータ、日本通信上席執行役最高財務責任者などを経て、2002年4月日本オラクル入社、同年8月取締役常務執行役員最高財務責任者ファイナンス本部長、04年6月取締役専務執行役員などを経て、11年6月から現職。
Photo by K.S.

向こう20年のキャリアを見通して
ファイナンスの道を選んだ

日置氏 野坂さんはCFOになられるまで、どんなキャリアを歩んでこられましたか。

野坂氏 CFOのポジションに到達するには大きく分けて2つのキャリアパスがあると思うのですが、一つは財務・経理部門を歩んだ末に到達するパス、もう一つは営業やマーケティング、経営企画などから上がっていくパス。

ひおき・けいすけ
トーマツグループCFOプログラム、デロイト トーマツ コンサルティング・グローバルマネジメントインスティテュート・シニアマネジャー。日本CFO協会主任研究委員。早稲田大学大学院会計研究科非常勤講師。
Photo by K.S.

 私は前者のほうで、キャリアとしての出発点が総合商社の事業部門におけるアカウンティング(経理)でした。同じアカウンティングでも、現場にいて事業部をサポートする経理と、会社全体の連結決算を扱うようないわゆるコーポレート・アカウンティングがありますが、私の出発点は事業部のアカウンティングです。

 総合商社に12年ほどいるなかで、アルジェリアに5年間駐在したこともあります。私が駐在していた1970年代終わりから80年代初めにかけては政権が安定しており、人々は非常に親日的で、治安も問題はありませんでした。

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リアル経理学 ファイナンス部門の本来の仕事

CFOをはじめとしたファイナンス部門の本来の仕事は何か。日本の経理部門の仕事というと、会社の数字を集めて社長にレポートする“裏方さん”というイメージがある。しかし、本来は数字を基にして経営陣や事業部門にリスクや改善点を指摘することなはずだ。これは、グローバル企業ではすでに常識である。グローバル市場へ勝負に出なくてはならない日本企業にとって、経理部門のグローバル化も、待ったなしの課題である。本来のCFOの役割や経理部門はどうあるべきか。日本に拠点を持つグローバル企業のCFOへのインタビューから、そのヒントをさぐる。

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