――ところで、手に持ってらっしゃるファイルは何ですか?

 これ? 日本の雑誌。

――随分と、年季の入った切り抜きに見えますが。

 これも、もう、20年くらい前になるかな。ミャンマー占いの特集記事。これあると、生まれた曜日が簡単に分かるから便利なんですよ。

 日本人の血液型じゃないけど、ミャンマー人は、 結婚する時も、誰かと友達になる時もすぐに「あなた何曜日生まれ?」って聞いて盛り上がるんですよ。 基本的な性格や人生、相性は生まれた曜日で決まると考えるから。

 それと、子どもが生まれたら、水曜日を午前と午後に分けた8つの曜日に因んだ名前を付けます。ちなみに、私は金曜日生まれだから「トウ」が付く。守り神で言うと「モグラ」ね。

ヤンゴン中心部にある寺院「シュエダゴン・パゴダ」の前で。以前はミャンマーの伝統衣装「ロンジー」(巻きスカート)を着用しないと入れなかったそうだが、昨年からジーンズなど洋服のままでも入ることができるようになったそう。ちなみに、パゴダは英語読みで、現地語だと「パヤー」

――モ、モ、モグラ……。って、いったいどんな性格なんでしょう?

 おしゃべり(笑)。ちなみに、月曜日はトラでしょ、火曜日はライオン、水曜日はゾウ、木曜日はネズミ、土曜日はドラゴン、日曜日はガロンっていう空想上の鳥なんですけど。 

 ミャンマーで有名なシュエダゴン・パゴダへ行くと、それぞれの守り神が祭壇にあります。みんなお参りする時、自分の神様に水をかけるんですよ。それと、パゴダに入る時は裸足ね、ストッキングも靴下もダメ。良かったら、パゴダの写真もありますよ。

―――あ、ありがとうございます。にしても、これ、めちゃくちゃ金ぴかですね……。

「油がない食卓」は貧乏!?
糖尿病と高血圧に悩む
ミャンマーで流行る鍋

 ウィン・ミン・トウさんと待ち合わせたのは、都内のタイ料理店である。料理が運ばれてくるなり、「お箸ない?」とスタッフに聞く彼女。どうやら、箸の扱いにも慣れている様子。それもそのはずで、来日して7年目でお見合いした日本人の男性と結婚して、はや14年目になる。

 辛すぎるタイ料理は苦手なようで、メニュー表の中からできるだけ辛くないものを選んでいる。