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バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座

「育休3年」「女性手帳」がバリ女に総スカンのなぜ
政府の子育て支援策に学ぶ“男女間の非対称性”の罠

宮崎智之 [フリーライター]
【第3回】 2013年5月13日
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バリ女のための子育て支援策なのに
なぜバリ女の評判がすこぶる悪いのか

 最近、女性の働き方や生き方に関する政策トピックスが話題になっている。安倍内閣が打ち出した「育休3年」と「女性手帳」のことだ。

 「育休3年」は、育児休業制度を現在の最長1年半から3年に延ばすという構想。また「女性手帳」は、妊娠・出産に関する知識や情報を盛り込んだ「生命と女性の手帳」を10代から女性に配布するというものだ。いずれも、日本の女性のライフプランについて、国が具体的な施策を提案した内容となっている。

 出産や育児に関する人生設計は、当然、仕事と家庭の両立を目指すバリバリ女子(以下、バリ女)からの関心も高い。ところがこれらの政策は、当事者であるバリ女たちの評判がすこぶる悪いようだ。

 「これらは、ポンコツおじさんが考えたポンコツ政策に見えます。働く女性の実感からはちょっと遠いですね」と一刀両断するのは、東京都在住で高齢者の福祉サービスに携わるAさん(35歳)である。ニュースが出るや否や、女性たちのこうした批判がネット上に溢れる事態となった。

 政府は、今回の「育休3年」「女性手帳」を、女性が出産・子育てをし易くするためのポジティブな政策として打ち出したつもりだったのだろう。それなのに、なぜ批判が出るのか。今回はちょっと趣向を変え、国の政策に視点を移して、おじさんたちが考える子育て支援が女性のニーズとミスマッチを起こしている原因を、考えてみたい。

 結論から言ってしまうと、バリ女たちの批判の根底には出産や育児に対する男女間の「非対称性」があると思う。今回の問題は、それを見事に顕在化していると、筆者は考えている。

 その証拠に、「育休3年」と「女性手帳」ともに、発表されている提案をよくよく吟味してみると、男性に対する言及もあるとはいえ、実際には「出産や育児は女性だけのものという意識を助長するのでは」と曲解されそうな内容とも受け取れる。

 特に働く女性は、仕事と家庭の両立における男性の理解不足に悩んでいるケースも多く、今回の報道を聞いて、「あぁ、やっぱりな」と失望が広がってしまったのだろう。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座

日本企業で元気な女性社員が増えているのに対して、男性社員は元気がなくなっていると言われて久しい。女性の社会進出が進む現在、ビジネスの第一線でバリバリ働く女性社員と年配の男性社員たちの「意識の差」は、埋めようもなく広がっている。そんなご時世で、「男性部下には思いっきり注意できるけど、女性には気が引けてしまう」「女性社員の本音がわからない」と苦手意識を持ち、悩んでいる男性も多いはずだ。今どきの女性たちは、男性に対してどんな不満と要望を持っているのか。

本連載では、「バリバリ女子」たちが時代遅れの「ポンコツおじさん」に向けるシビアな苦言、提言を赤裸々に紹介しながら、彼女たちから尊敬される「バリバリおじさん」になるにはどうしたらいいかを、ケース別に徹底指南していく。女性たちの厳しい声は、決してタダの罵詈雑言ではない。それは、おじさんたちへの期待の裏返しでもある。男性はバリバリ女子に臆するのではなく、彼女たちを「自己改造のための先生」と前向きに捉えるべきだろう。「ひょっとしておれのこと?」と不安な気持ちになったあなた、「気が付けば『ポンコツおじさん』と呼ばれていた!」なんてことにならないよう、一度彼女たちの声に真摯に耳を傾けてみたらどうだろうか。

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