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なぜあの会社はNo.1なのか?
【第7回】 2013年5月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
坂上仁志 [株式会社フォスターワン代表取締役社長、経営コンサルタント、弱者必勝のランチェスターNo.1戦略の第一人者として日本人として初めてロンドンで海外講演を行う。早稲田大学講師(2011年)]

高齢社会に適した情報インフラを構築し、
隣接する領域にどんどん事業を立ち上げる
株式会社エス・エム・エス 代表取締役 諸藤周平氏インタビュー

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「ニッチトップ=小さくてもNo.1」の会社をご紹介する本連載。今回は、高齢社会に必要な情報インフラ事業を手掛ける株式会社エス・エム・エス。医療分野の人材紹介事業で圧倒的シェアを持ちながら、「結果的にそうなっただけ」と同社代表の諸藤周平氏は語る。同社が目指す高齢社会に求められる情報インフラとは何なのか――。

【会社概要】
株式会社エス・エム・エス
◎この会社のここがNo.1:看護師などの医療分野の人材紹介事業で利用者数No.1
◎事業内容:介護、医療、アクティブシニアを対象としたコミュニティサイトや転職サイト等の運営
◎設立:2003年4月
◎業績等:売上高101.8億円、経常利益19.9億円、経常利益率19.5%、自己資本比率74.1%、従業員数475名(単体)
◎本社:東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
◎ホームページ:http://www.bm-sms.co.jp/

医療分野における人材紹介業で圧倒的シェアを持つ

――坂上:株式会社エス・エム・エスの事業内容と、どのような点でNo.1なのか教えてください。

諸藤周平(もろふじ しゅうへい)
株式会社エス・エム・エス 代表取締役。
1977年生まれ、福岡県出身。九州大学経済学部を卒業後、株式会社キーエンスへ入社。後に株式会社ゴールドクレストへ転職。2002年、合資会社エス・エム・エスを設立し、高齢者住宅の仲介業務に携わる。2003年、株式会社エス・エム・エスを立ち上げ、現職へ。高齢社会における情報インフラ全般に事業領域を移し、さまざまなサービスを開発、展開している。

諸藤:弊社は「高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける」という理念を掲げ、これに基づいた様々な事業を行っています。

 具体的にはケアマネージャーの人材紹介や、看護師向けのコミュニティサイトの運営新卒看護師向けの求人広告サービス老人ホームの検索サイトの運営などです。

 弊社が行っているサービスは国内だけで23ありますが、最も大きな売上を占めるのが、医療分野における人材紹介事業です。こちらは毎年1万人が利用し、同業他社に圧倒的な差をつけてNo.1となっています。

――坂上:医療分野における人材紹介事業は、御社の全事業の売上の中でどれくらいの割合を占めているのですか。

諸藤:昨年度の全体の売上が101.8億で、その中の約60億を占めています。ですから60%ですね。ただ、結果として大きな売上となっていますが、エス・エム・エスはこの事業を行うために設立した企業ではありません。弊社は高齢社会において必要な情報インフラとは何か、という視点から事業計画を描いており、医療分野の人材紹介事業はあくまでその中の一つにすぎません。

 弊社は事業を「医療」「介護」「アクティブシニア」の3つの領域に分けています。さらにそれぞれの領域において「エンドユーザー」「事業専従者」「事業者」の3つをターゲットとしています。

 これらのターゲットに属する方々が、適切に情報を収集、整理、伝達し、それらの情報をつなぎあわせて集積することができるインフラを構築することが、弊社の事業の本質です。

――坂上:御社の業績はどのような状況でしょうか。

諸藤:過去5年間の売上は51億、71億、76億、86億、101.8億円です。最終期の経常利益は19.9億円。約20%の経常利益率となっています。毎年前年比110%から120%ほど成長をしており、順調に業績を伸ばしています。

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坂上仁志(さかうえ・ひとし) [株式会社フォスターワン代表取締役社長、経営コンサルタント、弱者必勝のランチェスターNo.1戦略の第一人者として日本人として初めてロンドンで海外講演を行う。早稲田大学講師(2011年)]

一橋大学卒、新日鉄、リクルートなどNo.1企業に勤務後、ゼロから人材企業を立ち上げ小規模ながら売上・利益・利益率で日本一の実績をつくる。3年で日本一の会社を立ち上げた「実績」を持つ日本で唯一人のランチェスター協会正式【認定】インストラクター。ランチェスターNo.1戦略の第一人者として、日本人として初めてランチェスター戦略の海外講演をロンドンで行う。2011年度には早稲田大学講師を務める。
主な著書に、『ランチェスター経営戦略』『ランチェスター営業戦略』(いずれも明日香出版)、『日本一わかりやすい経営理念のつくりかた』『日本一わかりやすい会社のつくり方』(中経出版)等がある。


なぜあの会社はNo.1なのか?

経営とは「際立つ」ことです。つまり、差別化されること。そして、No.1になることが重要。
この不況下でも好業績を出している企業の特徴はNo.1であること。
では、No.1になった企業とはいったい何をしてNO1になれたのか?
どんな工夫をしてNO1になれたのか?
そして、どうNo.1であり続けているのか? 
実際にNo.1の会社の事例をご紹介する。一般にマスコミで報道されている会社は、決して本当にいい会社なわけではない。
「ニッチトップ=小さくてもNo.1」を提唱するランチェスターNo.1理論の著者、坂上仁志がランチェスターの視点から、ホンモノのNo.1になる秘訣を解説する。

「なぜあの会社はNo.1なのか?」

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