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3メガ好決算でも喜べない
「本業」じり貧の厳しい前途

週刊ダイヤモンド編集部
2013年5月27日
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 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)100%、三井住友FG101%、みずほFG78%──。三大銀行グループの、昨年9月末と比べた株価の上昇率(5月15日時点)だ。

 昨秋から続く相場上昇の牽引役として、勢いよく値を上げてきた3メガバンクの株が、決算発表の翌日、売り優勢の展開になり、そろって値を下げた。

 3メガの2013年3月期の純利益は合計で2.2兆円。7年ぶりの高水準だったにもかかわらず、なぜ市場で「利益確定の売り」(外資系証券)に押されるような株価の動きになったのか。

 材料の一つになったのは、本業のもうけ(実質業務純益、銀行単体)の3割を占める国債売買益が、価格の下落によって今期は大幅に減ることだ。

 グループで48兆円の国債を保有する三菱UFJは、13年3月期に3367億円あった国債等債券関係損益が「(14年3月期は)2000億円程度減るとみている」(平野信行・三菱UFJFG社長)という。

 日本銀行の次元の違う金融緩和策によって、国債市場が荒れる場面が多くなったこともあり、いやが上にも投資家の注目が集まるが、実は目を向けるべきもっと根の深い問題がある。国内の貸し出し収益の低迷だ。

中小向け融資の窮状

 「(利ざやが)底入れするには今年度いっぱいはかかる」(佐藤康博・みずほFG社長)

 3メガの貸し出し収益の減少が続く一つの要因は、預貸金利ざやの縮小だ。

 リーマンショック後の政策金利の引き下げで、預金利回りは足元で0.05%程度まで下がっており、ほぼ下限に達している。にもかかわらず、貸出金利回りは企業の資金需要の低迷も重なって、1.4%前後まで下がっており、依然として下落に歯止めがかかっていない。

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