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絶対達成する決断力のつけ方
【第4回】 2013年6月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
横山信弘 [アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長、米国NLP協会認定トレーナーアソシエイト]

【第4回】
「儀式」のパワーが決断力を高める!

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『絶対達成する部下の育て方』『絶対達成マインドのつくり方』の著者である横山信弘氏は、年間5000人を変える現場コンサルタントとして、日々「決断できない人」に「決断」を迫っている。
このたび、『絶対達成する決断力のつけ方』を発刊したばかりの横山氏に、「絶対達成」シリーズのキーフレーズ「習慣=インパクト×回数」の「インパクト」を変える「儀式のパワー」を紹介してもらった。

時間の流れをせき止めインパクトをかける「インタイム」とは

『絶対達成する決断力のつけ方』では、ロジカルに決断できるテクニックを紹介している。なかなか決断できない人が、思い切った決断をできるような理論である。
 精神論や心構えは一切書いていない。
「君ならできる!」
「恐れないで前へ進め!」
 などと励ましたとしても、決断できない人は決断できないものだ。

 決断をするためには、時間の流れをいったんせき止めて、インパクトをかけることだ。
 このときに有効なのが「インタイム」という考え方である。

 「インタイム」とは、1分や2分という極端に短い期限を切り、脳の基本回転数を強引にアップし、脳のブースターを働かせたいときに使える。
「よくよく考えてみたら……」
 という状況をつくり出すのだ。
 ただ、30分も1時間もこの状況が続くはずがない。1分でも長いくらいだ。

 私はコンサルティングや研修でよく「インタイム」を使う。
 講師である私が一方的に話をしていると、受講者が「よくよく考えてみたら……」という状況をつくり出すことができない。
 ある一定の時間が経過したら、インタイムを使って受講者の脳の基本回転数をわざと上げるのだ。

 ストップウォッチを持って、「いまから1分間で○○の問題点を3つ出してください。ようい、スタート!」と言い、みなさんにその1分間に入ってもらうのだ。

 すると、たった1分でも驚くほどたくさんのアイデアが浮かぶ。
 3つくらいなら時間が余る人がほとんどだ。
 会議を1時間続けても、これほどたくさんのアイデアが出ることはない。ぼんやりしていると1時間くらい一気にすぎてしまうだろう。
「インタイム」を使うと、ノイズがカットされ、時間の流れを変化させることができる。もちろん、物理的時間は変わらないが、心理的時間は相当長くなり、集中して思考を巡らせることができる。

 立ち止まる時間は1、2分で十分だ。何時間も、何日も立ち止まる必要はない。
 なかには決断に数週間、数ヵ月かける組織もあるが、そんなに長い時間立ち止まっていたら、期限までに目標達成することはできず、期限そのものが流されていく。それでは意味がないのだ。
「2分」と聞くと、短いと感じるかもしれない。しかし「2分」はテレビの15秒CMの8倍の時間だ。
 CM中には意外といろいろなことができるし、何もしないまま番組が始まるのを待っていると、「このCMは長いな」と感じることだろう。
「2分」は意外と長く、「2分」あればいろいろなことが考えられる。
 慣れてくれば、「1分」で決断できるようになるはずである。

 「インタイム」をつくるときには、キッチンタイマーを使うのがお勧めだ。
 バイブレーターつきのキッチンタイマーなら、電車や新幹線などで移動している途中でも、静かな喫茶店やホテルのラウンジでも「1分」や「2分」と設定し、「インタイム」をつくることができる。スーツのポケットに収まる薄型のものを選ぶと便利だ。

 どんなタイマーでもかまわないが、スマートフォン(以下、スマホ)や携帯電話をタイマー代わりに使うのはお勧めできない。
 本書では「ノイズキャンセリング仕事術」というテクニックを紹介している。
 いかにノイズと遠ざかるかが、時間の流れをせき止めるうえで重要だ。
 スマホや携帯電話には、タイマー以外のさまざまな機能がついている。ネットサーフィンもできれば、ゲームで遊ぶこともできる。
 そんなグッズを身の回りに置いておけば、ついつい「フェイスブックを見てみよう」とか、「何か面白いアプリはないかな」という気持ちになる。
 そんなノイズだらけの状態では、「インタイム」をつくることはできない。

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横山信弘 [アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長、米国NLP協会認定トレーナーアソシエイト]

1969年、名古屋市生まれ。90年、独立系最大手のITベンダーに入社。97年、日立製作所に転じる。 35歳まで営業経験すらない元SEが、5年後、大手メガバンクの支店長クラス100名を研修するまでに。 いまや年間100回以上のセミナー、講演は5000名超の経営者/マネジャーを集め、常に満員御礼。 企業研修は基本的に価格がつけられず「時価」。それでも研修依頼はあとを絶たず、向こう8か月先まで予約は埋まっている。
ポリシーとして、コンサルティングは質を保つため、年間7~8社しか請け負わない。『横山信弘の組織営業力アップDVD1~5』(1部3万6000円前後)を販売したところ、全国から注文が殺到。「ロジカルな方法論」を激しく情熱的にプレゼンテーションする技術に定評がある。「前よりもよくなった」ではなく「どんなに悪くても目標予算達成」と、現場に入り込んで、とことん結果にこだわる。精神論でない超シンプルな方法論は、聴く者すべてに「目からウロコの連続」と言わしめ、リピーターが絶えない。高学歴エリート集団であるアタックスグループの中で、大学を出ていない雑草畑育ち。 24歳からの3年間、青年海外協力隊として中央アメリカのグアテマラで活動していたときに培った精神的タフさとポジティブ思考が最大の売り。
2011年、日経ビジネスオンラインで連載した「脱会議」が大ヒット。全15回すべて10万PVを超えるアクセスを記録。2012年に連載した「営業の新常識『超・行動』」は初回から連続して70万PVを記録。 有名コラムニストを押しのけ、2012年8月の全記事の中でアクセス数トップとなり、話題となる。 著書に、ロングセラーとなっている『絶対達成する部下の育て方』(ダイヤモンド社)、『脱会議』(日経BP社)がある。


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