ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
エコカー大戦争!

カーナビ王国ニッポンの落日
GPSと高性能アプリで「スマホでナビ」本格普及か

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第152回】 2013年6月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

日米で相次ぐ大きな動き
「スマホ型ナビ」のさらなる進化

 2013年5月、日米で気になるニュースが流れた。

 13日、日本の音声認識技術開発の大手「アドバンスト・メディア」(東京都豊島区・鈴木清幸社長)は、通信カーナビアプリ開発の大手「ナビタイムジャパン」(東京都港区・大西啓介社長)の「カーナビタイム for Smartphone」と「auカーナビ」向けに、自動車用に特化し高精度化した音声認識システムを提供し、14日からサービスを開始すると発表した。

 これは、カーオーディオの音楽や空調音、さらには路面とタイヤのロードノイズなど「車内の環境音」に対する学習能力を高めたシステムだ。

アメリカで、車載型カーナビいろいろ Photo by Kenji Momota

 いわゆる、(クルマとの)「スマホ連携」における音声認識技術では、米Apple社が開発した「Siri(シリ)」が先導。昨年中頃からGMシボレー、米ホンダ/アキュラなど、アメリカで次々と採用されている。

 一方で24日、米ロイター通信は関係筋の話として、米Googleがイスラエルのモバイル(海外ではタブレット・スマホの総称)向け地図アプリ開発ベンチャー「Waze」の買収に向けた交渉に入っていると報じた。Googleの地図アプリ、Google Mapはオーストラリアのベンチャー企業「Where 2 Technologies」買収が起源だ。Googleはストリートビュー用に独自の撮影車両による世界各国の実走測量を行うほか、各国地図関連企業から地図情報を購入している。

 また本連載既報のように、カーナビを含めたテレマティクス分野ではいま、米Fordが開始した「AppLink」の余波が米国内で急速に広がっている。車載器と連携するスマホアプリをサードパーティがロイヤリティフリーで開発し、ユーザーも基本的に使用料フリーとなる。

 そうした動きに対して、日系自動車メーカー幹部の間では「早期にキャッチアップしないと、手遅れになる」という危機感がある。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
好評発売中!
「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の共存でビジネスモデルは混沌!トヨタ、ホンダ、日産、三菱など日本メーカーは世界で勝てるのか?年間飛行機移動時間が最も長い日本人自動車ジャーナリストが世界のエコカー事情を徹底取材。市場・インフラ、技術、政策、各社の戦略を詳細かつヴィヴィッドにレポート!

話題の記事

桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


エコカー大戦争!

「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。

「エコカー大戦争!」

⇒バックナンバー一覧