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「引きこもり」するオトナたち

つながりはじめた引きこもり当事者たち
「救われた」と語る彼らの思いと夢とは

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第155回】

 引きこもり当事者同士、自らの意思に導かれたつながりが、ネットを通じて少しずつ広がりつつある。

 6月1日の午後、大阪市立市民交流センターなにわで、引きこもり当事者たちによる「自助グループ交流会」が開かれ、17人の当事者や経験者が集まった。

 発起人でもある「(仮)関西ひきこもり自助グループ連絡会」の森下徹さんによると、最近、いくつかの自助グループが立ち上がってきたので、どんな団体があるのかの報告や情報交換などをしていこうと、当事者に呼びかけを行ったという。

 まずは、大きなテーブルに置かれたたこ焼きを囲みながら、和やかに自己紹介がスタート。「たこ焼きで和をつくりだそう」というところに、大阪らしい雰囲気が漂う。

 次に、それぞれの自助グループの担当者が、設立の思いや今後の展望、課題などを報告。休憩をはさんで、引きこもっている人の夢や希望、私たちが求めているもの、いまの支援に欠けているものなどをテーマに話し合った。

 また、この場に来ることのできない引きこもりの人たちのために、フェイスブックのイベントページを使って、文字による交流会の実況中継を実施。宮崎の仲間から寄せられたメッセージが読み上げられた。

 さらに、テレビ電話を通じて、東京の一般社団法人「コヨーテ」の川初真吾さんや当事者らとつながるなど、地域を超えた参加者の広がりを感じさせた。

抜け出したい、でもやり方がわからない
きっかけを探していた当事者たち

 参加者の1人である30歳代の男性は、森下さん主宰の自助グループ「NPO法人 グローバル・シップス こうべ」のHPを見つけて、自分が共感できる活動内容だったので参加したという。それまでは、外出すると、「疲れがハンパなかった」。できない腹立たしさと疲れで、気力がなくなる。

 学生時代から、人と話す経験があまりなく、話したいことがあっても受け入れてもらえないと思って、自分の中でしまい込んでしまっていた。

 いつか抜け出したいと思っていても、やり方がわからない。悶々とした不安があって、どうしたらいいかわからず、何かきっかけがあったらいいと思っていた。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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