小山昇「経営の見える化」
【第3回】 2009年10月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
小山昇 [株式会社武蔵野 代表取締役社長]

「知識」を教え「理解」させ「わからせる」
社員育成の『見える化』とは

1
nextpage

なぜ学生時代の教育は
仕事で全く役に立たないのか

 大学まで進学したとすると、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間、大学4年間で、合計16年間も勉強してきたことになります。ところが、16年間も勉強しているのに、社会に出たらまったく役に立ちません。どうしてでしょう?

 なぜなら、「知識を記憶しただけで、体で実行していないから」です。
「知識がある」ことと「理解している」ことは、必ずしも同義ではありません。

 「知識」は記憶・記録にすぎず、学んだ知識を体で実行してみて、はじめて「理解した」といえます。

 教える時間で学んだ「知識」を人前で話させることによって、はじめて「理解」できるようになります。そして「理解」させたら、同じことを何度も何度も繰り返すと、今度は「わかる」ようになります。

 「知識」を教え、「理解」させ、「わからせる」

 これが正しい「教育」のあり方なのです。「武蔵野」ではそれを念頭に、社内で明確に教育の手順を仕組みとして整備することで、社員が育っていきます。

「早朝勉強会」で社員を育てる

 「武蔵野」では、定期的に「早朝勉強会」を実施し、「経営計画書」と『仕事ができる人の心得』(阪急コミュニケーションズ)の内容を解説します。講師は私、小山昇。勉強時間は朝7時30分から8時30分までで、

・7時30分~8時15分……小山昇による方針の解説(教える時間)
・8時15分~8時30分……社員によるコメント発表(育てる時間)

に分けて「教育」しています。基本的に「参加は自由」ですが、出席状況を賞与評価に反映させているので、なかば強制的に出席させています(早朝勉強会は毎日実施し、各個人は半期に10回参加する)。

 「教える時間」の45分間は、できるだけ、「社内で実際に起きた出来事(失敗)」を題材にします。アメリカやフランスの話はピンとこなくても、「社内で実際に起きた出来事」であれば、リアリティが増すからです。

 それに、「部長の菊池は、昔は酔っ払うとお尻を出して歩くクセがあった。だからそういう不謹慎なことをしちゃいけないよ」なんて笑い話を交えれば、「部長はあんなに偉そうなことを言っているけど、昔はそんなことがあったんだ」と親近感が沸くじゃないですか。社員にとって、「上司の失敗は蜜の味」なんです。

1
nextpage
上枠
下枠
underline
昨日のランキング
直近1時間のランキング
【手軽に始めて売上アップ!】
顧客のニーズにピンポイントに届く!
「リスティング広告」って知ってる?
この娘に会える電子書籍。


iPhoneであの話題作を!
【「ドラッカー塾」へようこそ】
体系的に学び、考え、実践することで
“真のマネジメント力”を身につける

話題の記事

週刊ダイヤモンド

特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約14冊分お得です。さらに3年購読なら最大45%OFF。

ハーバード・ビジネス・レビュー

詳しくはこちら

1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。

ZAi

詳しくはこちら

年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。

Diamond money!

詳しくはこちら

3月・6月・9月・12月の1日発売(季刊)。1年購読(4冊)すると、市販価格 3,920円→3,200円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。

Keyword
Information

小山昇 [株式会社武蔵野 代表取締役社長]

1948年山梨県に生まれ、東京経済大学卒業後、日本サービスマーチャンダイザー(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して、自身の会社を経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任して現在に至る。全国の経営者でつくる「経営研究会」主催。 日本経営品質賞受賞の軌跡、中小企業のIT戦略、経営実践塾、経営計画書セミナーと、全国で年間120回以上のセミナーを行なっている。
株式会社武蔵野


小山昇「経営の見える化」

9割の社長・幹部は自分の会社のことを何も知らない。だから会社がうまくいかなくなる―。「お金の流れ」「儲かっているかどうか」「現場で何が起きているか」など、会社の動きを見える化する方法を紹介。

「小山昇「経営の見える化」」

⇒バックナンバー一覧