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「いつも表現の助けとなってくれるのがIT」(マガジンハウス・池田美樹)――古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第12回】 2013年6月20日
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元マイクロソフト日本法人の会長で、現在は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の古川享さんをホストに迎えて、古川さんが日本を変えていく存在と期待を寄せるスマート・ウーマンの方たちとの対談を掲載しています。池田美樹さんは、出版社の編集者としてご活躍される一方で、ツイッターやブログを通じた個人的な情報発信を続けてこられ、ツイッターでは約9000人ものフォロワーがいらっしゃいます。少女の頃から「伝える」こととテクノロジーに魅かれてきたとおっしゃいます。

季語のツイートでフォロワー約9000人に

いけだ・みき
熊本大学仏語仏文科出身。二度の転職を経て、現在株式会社マガジンハウス勤務。『Olive』『Hanako』『クロワッサン』『anan』各編集部、書籍部などを経て、2013年より企画制作部プロデューサーとして企業タイアップページを中心に編集・企画・制作。俳句歴17年、俳号如月美樹。2011年より2年間、NHK BS-1『地球テレビエル・ムンド』レギュラーMC、2012年より1年間、NHKラジオ第1にて「感じる俳句」台本・パーソナリティーを務めるなど、出版社の枠を越えて活動。2013年5月より「ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン」にブロガーとして参加中。
ブログ「EDIT THE WORLD
Twitter: @IKEDA_MIKI
Photo by Sam Furukawa

古川享(以下・古川):池田さんはマガジンハウスの社員で、ずっと女性誌の編集をされてきましたが、一方で、NHK BSの情報番組『地球テレビエル・ムンド』のMCをやられたり、ラジオ番組のパーソナリティをされたり、俳句の世界でも様々な企画を試みてこられたとうかがってます。本業を持ちながら、一見無関係にある分野でも活発に活動されている。どうやって守備範囲を広げてきたのか、そのバイタリティの秘訣がどこにあるか、うかがいたいと思っています。まずは現在どんなことをされているか、お聞かせいただけますか。

池田美樹(以下・池田):マガジンハウスでは、『Olive』『Hanako』『クロワッサン』『anan』などの女性誌を編集してきました。新雑誌の企画を立てる部署に在籍してテスト版を出したこともありますし、書籍部にも在籍していました。半年前に企画制作部という部署に異動し、現在は企業のタイアップページを中心に企画・制作するという立場です。もともとマガジンハウスは企業タイアップが得意な会社で、各誌編集部にいる間も担当し、ウェブ企画なども積極的に試みていたのですが、今は弊社の女性誌全般で、企業の商品やサービスをターゲットに合わせて魅力的に伝えるというページのプロデュースをしています。

古川:ツイッターをされていて、ネットをかなり使われていますね。その心は何でしょうか。

池田:私にとっては、大きくいうと、紙媒体は会社の仕事で、デジタル媒体は個人。その個人としての発信を助けてくれるのがITだと考えています。ツイッターは2009年に始めたのですが、最初は何を書いていいかさっぱりわかりませんでした。私が出せるコンテンツは何だろうと考えたときに、14年間続けてきた俳句のアーカイブがあると気がつきました。ただ、私の俳句作品をそのまま出しても興味を持たれないだろう、季語をツイートしたらおもしろがってくれる人がいるかもしれないと考え、季語のツイートを始めました。

 そのうち「季語をツイートしている美樹さん」と言われるようになり、雑誌編集のことや、私がおもしろいと思った様々なことをツイートすると、リプライしてくれる人も増えてきました。現在、フォロワーは約9000人になりました。

 ツイートを見て、私の季語の話や俳句を1冊の本にまとめたら、という話もいただいたりするのですが、それではちょっと印象が違ってしまうのではないかと思っています。メディアはタイムラインになっていくと最近よく言われますが、私の季語の話もタイムラインの中にポンと異物として現れるからこそ、おもしろがってくれるのではないでしょうか。

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林 正愛 [アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。


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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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