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バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座

安藤美姫選手の「決断」にネットは騒然
出産のロールモデルを探し求める女子たちの喧々諤々

宮崎智之 [フリーライター]
【第7回】 2013年7月8日
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安藤美姫選手がシングルマザーに!?
「奔放すぎるのでは」と戸惑う世論

 女子フィギュアスケートの安藤美姫選手がテレビ朝日『報道ステーション』のなかで、今年4月に女児を出産したことを明らかにした。朝日新聞の報道(7月2日付)によると、「結婚時期については今後、相手と話し合う」としているというが、父親の名前については言及せず、どうやら現時点ではシングルマザーを選択しているようだ。

 安藤選手は来年に開催されるソチ冬季オリンピックを目指すとしている。「彼女の決断を応援したい」と評価する声がある一方で、一部からは否定的な意見も出ている。

 ネット上では、「母親としての仕事を何もしてない。赤ちゃんが可哀想」「アスリートとしての自己管理よりも自分の欲求を優先していて、しかも事の成り行きが自由奔放な感じ」との批判も噴出しているのだ。

 筆者はこうした批判に強い違和感を覚える。安藤選手は詳しい事情を明らかにしていないが、出産、休養を経てオリンピックという高いハードルに挑戦する決断は、並大抵のことではない。周囲に負担がかかることもわかった上での選択なのだから、本当の評価は今後の安藤選手の生き方にかかってくるのではないか。そももそ、子どもの命より大切なものがこの世の中にあるはずがないのであって、それを批判する意見が多いことに、少なからず衝撃を受けている。

 とはいえ、今回のニュースは世の働く女性たちに大きなインパクトを与えたようだ。仕事と育児の両立が難しいと言われるなかで、厳しい選択を決意した安藤選手の行動に自身を重ね合わせ、改めて人生やキャリアプランを考えるきっかけになったのだろう。

 「女性有名人がシングルマザーになった」などという報道が出ると、考え方が保守的な日本のおじさん上司たちは、とかく「近頃の若い娘は」などと批判的な意見を職場で述べがちだ。

 しかし、男性中心主義的な企業風土に不満を持ち、自分のキャリア形成に悩んでいる女性社員のなかには、世間のしがらみに囚われずに意思決定をする女性有名人たちの生き方に、憧れを抱く向きも多い。一方で、だからこそ複雑な思いを抱く女性社員もいる。

 今回は、安藤選手のニュースに対する働くバリバリ女子たちの反応を見ていきたいと思う。彼女の決意に驚きを隠せずにいる男性諸氏は、ぜひ参考にしてほしい。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座

日本企業で元気な女性社員が増えているのに対して、男性社員は元気がなくなっていると言われて久しい。女性の社会進出が進む現在、ビジネスの第一線でバリバリ働く女性社員と年配の男性社員たちの「意識の差」は、埋めようもなく広がっている。そんなご時世で、「男性部下には思いっきり注意できるけど、女性には気が引けてしまう」「女性社員の本音がわからない」と苦手意識を持ち、悩んでいる男性も多いはずだ。今どきの女性たちは、男性に対してどんな不満と要望を持っているのか。

本連載では、「バリバリ女子」たちが時代遅れの「ポンコツおじさん」に向けるシビアな苦言、提言を赤裸々に紹介しながら、彼女たちから尊敬される「バリバリおじさん」になるにはどうしたらいいかを、ケース別に徹底指南していく。女性たちの厳しい声は、決してタダの罵詈雑言ではない。それは、おじさんたちへの期待の裏返しでもある。男性はバリバリ女子に臆するのではなく、彼女たちを「自己改造のための先生」と前向きに捉えるべきだろう。「ひょっとしておれのこと?」と不安な気持ちになったあなた、「気が付けば『ポンコツおじさん』と呼ばれていた!」なんてことにならないよう、一度彼女たちの声に真摯に耳を傾けてみたらどうだろうか。

「バリバリ女子のポンコツおじさん改造講座」

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