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あたらしい働き方
【第8回】 2013年7月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

会社への文句を
社内ツイッターで堂々とつぶやいてOKの会社があった
【企業インタビュー:セールスフォース・ドットコム】

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シリコンバレーで今、ハーバード大学に入学するよりも入社が難しいと評され、優秀なエンジニアがこぞって集まるのが、CRMソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスを提供するセールスフォース・ドットコムです。エンプロイーサクセス シニア・バイスプレジデントのモニカ・ファールブッシュ氏と執行役員 人事本部長 石井早苗氏にお話を伺いました。(撮影・編集部)

会社への不満、課題は
みんなが自由に話す

セールスフォース・ドットコム エンプロイーサクセス シニア・バイスプレジデント モニカ・ファールブッシュ氏と筆者

本田 御社は、すでに従業員1万人を超える大企業ですが、ベンチャーらしい自由さを今も色濃く残していますよね。

モニカ社員を縛り付けるようなルールをたくさん作りすぎると、ガチガチの会社になってしまいます。実際、ほとんどないですね。Chatterという社内ツイッターのような仕組みが自社製品にあるんですが、これも自由に発信できます。また、仕事に関しても4ヵ月おきに、こういうことがやりたい、と申し出ることができるオープンマーケットという仕組みもあります。

本田社員の声をうまく拾っているんですね。

モニカバックエンドのビジネスのソフトの表側にソーシャルな機能を結びつけていて、自分たちもヘビーユーザーとして使っているんですが、自分たちが好きなことを話せるようにしています。ここに発言することは、人事もコントロールできないし、PRもコントロールできない。まったく社員の手の中にあるんです。彼らを信頼して、何でも話せるようにしています。

本田そんな勝手に社員がしゃべれる環境を作っていいのか、と他社からも質問を受けるそうですね。

モニカはい(笑)。Chatterのグループの中には、さまざまあって、会社に対する文句を言うためのグループもあります。例えば、社内が暑すぎる、とか、会社の通勤シャトルのルートは変えられないのか、とか、××はいつもどうしてダウンしているんだ、とか。みんなが自由に文句を言えるようにしている。ソーシャルネットワークと同じです。そして、そこに会社が割って入って、我々が修理します、というのではなく、社員同士が助け合い、社員同士が回答を出して解決していくという方法を採っています。

本田発言は誰のものか分かるようになっているんですか?

モニカはい。それ自体が重要なポイントなのですが、社員は自分の名前を出して、自分の立場も明らかにして発言するのです。自由に会社に文句を言わせるかわりに、実はそれを改善できる当事者は自分たちであるということを認識させられるということ。会社がネガティブな雰囲気にならないよう、この仕組みは大いにプラスに働いていると思います。

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本田直之 [レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO]

シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締 役としてJASDAQ上場に導く。 現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米 国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活する デュアルライフをおくっている。著書に、レバレッジシリーズをはじめ、『あたらしい働き方』『Less is More』(ダイヤ モ ン ド 社 )『 ノ マ ド ラ イ フ 』( 朝 日 新 聞 出 版 )『 パ ー ソ ナ ル ・ マ ー ケ テ ィ ン グ 』( デ ィ スカヴァー・トゥエンティワン)などがあり、著書累計250万部を突破し、韓国、台湾、 中国で翻訳版も発売されている。著者のプロデュースも行っており、50万部を突破した『伝え方が 9 割』『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』をはじめ合計150万部を突破しいずれもベストセラーとなっている。講演活動は国内だけでなく、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、香港、台湾など海外でも行っており、学生向けには早稲田、慶応、明治、 一橋、筑波、立教、法政、上智など様々な大学で講演を行っている。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)、明治大学商学部産業経営学科卒、(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、アカデミーデュヴァン講師、明治大学・上智大学 非常勤講師

 


あたらしい働き方

「あたらしい働き方がどんどん出てくる今、なぜまだ昔の基準のまま会社を選ぶのか」著者が、アメリカではパタゴニア、ザッポス、エバーノート、IDEO、スタンフォード大学d.Shcool、日本ではカヤック、スタートトゥデイ、チームラボ、Plan ・do・see、ワークスアプリケーションズ、などの、先進企業を取材し、いままさに世界で生まれつつある「古い価値観や常識に縛られないあたらしい働き方」は何なのかを、伝えていきます

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