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出口治明の提言:日本の優先順位

安定政権が続く向こう3年間で何をすべきか
取り組んでほしい5つの大きな柱

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第91回】 2013年7月23日
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 政権与党(自民・公明)が完勝して、参院選が終わった。2007年の参院選で自民党が大敗して生まれた「衆参ねじれ国会」は、ここに終止符を打つことになる。安倍政権は信認を受けた形となり、少なくとも向こう3年間は安定政権が続くことになる。これは、2001年の小泉政権以来のことである。

数字から見た参院選の結果

 自民党は非改選と合わせて115席となり完勝したが、これは、奇しくも2004年の小泉政権時と同数である。振り返ってみると、自民党は、1984年の中曽根内閣の衆参ダブル選挙で圧勝したが(142議席)、「山が動いた」(当時の社会党の土井委員長)1989年の参院選で109議席にまで落ち込み、過半数(122議席)を割り込んだ。その後、2007年の大敗(83議席)を底に、一度も過半数を回復したことはない。今回獲得した115議席が(2004年と並んで)最高である。

 政党支持率が顕著に表れる比例代表区の得票状況を見ると、次表のとおりである。

 自民党は前回の参院選により約400万票強を上乗せした。昨年の衆院選からも約200万票弱上乗せしており、景気回復にかける期待票が集まったことが見て取れる。公明党は前回とほぼ同じ得票数であり、固定票が底堅いことを示している。

 民主党は約1100万票減らした。惨敗と言ってよい。昨年の衆院選からも約200万票強減らしているが、これは自民党の上乗せ分とほぼ拮抗している。日本維新の会は約500万票増やしたが、前回は立ち上がれ日本だったので、比較にはならない。昨年の衆院選と比べると、約600万票弱も減らしており、実態的には民主党に次ぐ敗北だったと考えられる。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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