あなたも気づかぬ間にソーハラ上司!?
女性の6割がSNSで繋がることを嫌悪

 SNSの普及で我々の人間関係は大きく変わった。特に実名登録が基本であるFacebookの登場により、実生活や仕事にまで影響を及ぼし始めている。

 筆者はフリーランスのライターなので、Facebookのメッセージを通して仕事の依頼がくることもザラだ。はじめて会う取材相手や取引先の人のFacebookやTwitterをチェックし、予め人物像を掴んでおくことも日常的になってきた。同業者や仕事仲間の近況もSNSを通じて得ることが、当たり前になっている。

 さらに、Facebookで友達になっておくと、一度だけ会った人でも、顔と名前を一致させることが容易になるため便利だ。筆者のようにフリーランスで働く者ではなくても、Facebookでどんどん人脈を広げ、仕事に役立てている人も多いのではないか。

 しかし、最近では「ソーハラ」(ソーシャルハラスメント)という言葉が取り沙汰され、SNSにより職場内の人間関係がギクシャクしてしまうケースも少なくないようだ。上司からの友達申請や「いいね!」の強要などがソーハラに当たるそうだが、人によってSNS利用に対する考え方が違うため、線引きが難しい。

 気軽に繋がることを良しとする部下もいれば、SNSで仕事に関係がある人と繋がること自体を嫌がる部下もいる。「この上司は良いけど、あの上司は嫌」などということもあるだろう。

 産業能率大学が2013年の新入社員に対して行った調査によると、会社の上司からSNSで友達申請があった場合、42.8%が「嫌だ」と感じるそうだ。この傾向が顕著なのは女性で、59.8%が上司と繋がることに対して嫌悪感を持っている。