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未来のチェンジメーカーはこの学校から生まれる

「ISAK」サマースクールから見えてくる次世代リーダーシップ教育

ダイヤモンド社書籍編集局
2013年8月29日
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2014年に開校を予定している日本初の全寮制インターナショナルスクール、「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」の存在をご存じだろうか。

ISAKが目指すのは「アジア太平洋地域そしてグローバル社会のために、新たなフロンティアを創り出し、変革を起こせるリーダーを育てること」。言葉で聞いただけではにわかに想像しづらいかもしれない。だがひとたび開校前のサマースクールに足を踏み入れれば、ISAKが考える「次世代リーダー」とはどのような人物像なのかが、手にとるようにわかる。国籍も宗教も家庭環境も異なる生徒たちが寝食をともにした学び舎を訪ねた。
(文/常盤亜由子 撮影/鈴木愛子)

軽井沢に開校するインターナショナルスクールは「日本初」づくし

インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)
日本で初めて文部科学省の認可を得て「学校教育法上の一条校」として2014年秋に設立予定の全寮制インターナショナルスクール(高等学校)。
「アジア太平洋地域そしてグローバル社会のために変革を起こせるリーダーの育成」をミッションに掲げ、全体の約7割はアジア太平洋地域を中心に世界中から優秀な留学生を受け入れる予定で、国籍だけでなく社会的にも経済的にもダイバーシティあふれる学校の実現を目指している。
世界75ヵ国の大学で受験・入学資格として認められている「国際バカロレア」を軸としたカリキュラムに加え、リーダーシップ教育、デザイン教育を特徴とする。
今年で4回目となるISAKのサマースクールは、7月と8月の2回にわたって各11日間の日程で行われ、400名近い応募者の中から選抜された95名の生徒が参加した。

 今夏、長野県軽井沢には世界19ヵ国・地域から集まった中学生たちの笑顔であふれていた。

 彼らの国籍は実にさまざまだ。チリ、フィジー、香港、インド、チベット自治区、インドネシア、ネパール、パキスタン、パレスチナ、フィリピン、シンガポール、スワジランド、台湾、タジキスタン、タイ、イギリス、アメリカ、ベトナム、そして日本。

 国籍も宗教も家庭環境も異なる生徒たちが寝食をともにした場所は、竣工まもない真新しい学び舎。2014年、高校1~3年生の男女を対象に開校を予定している学校「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK:アイザック)」だ。開校までの助走期間にISAKは毎夏サマースクールを主催しており、今年が4回目となる。

 いま、このISAKに熱い視線を注ぐ教育関係者や行政関係者が増えている。理由はいくつかある。第1に、この学校にはいくつもの「日本初」があるという点。インターナショナルスクールが日本の高等学校として認められるのも初めてなら(※1)、日本にあるインターナショナルスクールの中で全寮制というスタイルを敷くのも、ISAKが初のケースとなる。

 もうひとつ、ISAKが注目される大きな理由が、日本ではほかに例を見ない「多様性(ダイバーシティ)」の実現だ。

サマースクールに参加した生徒たち。ゼイン・ラジャさん(左)はパレスチナから22時間かけて初めて日本を訪れた。ロン・ニュエンくん(右)は、普段はベトナムの現地校に通う13歳。流暢に話す英語は独学で身につけたのだという

 これは単に、国籍が違うクラスメイトがたくさんいるという話ではない。海外からの留学生は生徒の約7割を見込むが、「さまざまな国籍、宗教、経済的バックグラウンドを持った子どもたちが集まってこそ真の多様性は実現する」との考えから、開校当初から奨学金制度も設ける(※2)。同校が求める生徒像に見合えば、たとえ“外国駐在員の子女”でなくとも学びの機会が与えられるのだ。

 このような特徴をそなえたISAKの学び舎は、いったいどんな雰囲気で、どのような授業が行われるのだろう? 夏本番の8月8日、盛大な蝉の鳴き声を聞きながら7日目を迎えた同校サマースクールの様子を覗いてみると――そこには、想像以上にユニークな授業風景が広がっていた。

※1 日本に約120あるといわれるインターナショナルスクールの多くは「各種学校」の区分に属するが、ISAKは学校教育法の第一条に基づく正式な日本の高等学校(いわゆる「一条校」)としての認可を受ける見込み。認可されれば、同校の卒業生は日本の高等学校と変わらない卒業資格が得られることになる。
※2 各学年の2~5割の生徒に奨学金(全額または一部)を給付する予定。

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