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【後編】 2013年5月2日
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ダボス会議で活躍する次世代リーダー、大いに語る!
「教育と人材育成でわたしたちが目指すもの」
ダイヤモンド社創立100周年記念講演会レポート(後編)

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4月17日に東京・新宿で行われたダイヤモンド社創立100周年記念講演会「教育と人材育成でイノベーションを起こせ!—世界基準のリーダーシップの育て方—」では、ダボス会議でも活躍する次世代リーダーたちによるパネルディスカッションも行われた。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の石倉洋子教授によるファシリテーションのもと、終始和やかな雰囲気で活発に意見交換をしあったパネリストたち。これからの日本をまちがいなく牽引するであろう彼らは、いま何を考え、どんな行動を起こしているのだろうか――。
(文/千葉はるか 写真/宇佐見利明)

社会の底上げに不可欠なのは「リーダーシップ教育」

石倉洋子(いしくら・ようこ)
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科教授。マッキンゼー社 マネジャー、青山学院大学国際政治経済学部教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授をへて現職。富士通、日清食品ホールディングス、ライフネット生命社外取締役、世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Agenda Council Education & SkillsのVice Chair。専門は、経営戦略、競争力、グローバル人材。主な著書に『戦略シフト』『グローバルキャリア』(東洋経済新報社)、『日本の産業クラスター戦略』(共著、有斐閣)、『戦略経営論』(訳、東洋経済新報社)、『世界級キャリアのつくり方』(共著、東洋経済新報社)等。

石倉洋子氏前半の「教育で世界を変える」というジョン・ウッドさんのお話は、大変に気持ちを奮い立たせるものでしたが、実は日本にも、教育の分野で活躍し、世界的にも知られてきている若手リーダーがいます。

 今日は、教育で世界を変えようとしている3人のパネリストの方々にお話を伺っていきたいと思います。ではまず、皆さんが何を目指し、現在どのような活動をしているのかをお話いただきましょう。

小林りん氏 私たちは3人とも、「リーダーシップ教育」にフォーカスしています。教育で世界を変えるには両輪が必要で、ジョン・ウッドのルーム・トゥ・リードのように貧困層への教育を行う一方、リーダーシップ教育によって社会全体を引き上げていくことも目指さなくてはなりません。

 私自身、前職では国連児童基金のプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在し、貧困層の教育に携わっていました。その経験から、アジア太平洋地域をはじめ世界各地に変革を起こせるような真のリーダーを育てることが必要だと痛感したんです。

小林りん(こばやし・りん)
公益財団法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢設立準備財団代表理事。
高校時代にカナダの全寮制インターナショナルスクールに留学。1998年東京大学経済学部卒、2005年スタンフォード大教育学部修士課程修了。国連児童基金のプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在し、ストリートチルドレンの非公式教育に携わる。圧倒的な社会の格差を目の当たりにし、リーダーシップ教育の必要性を痛感。学校を設立するために帰国し、2009年より現職。世界経済フォーラム「2012年度ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出。

 そこで、日本に全寮制のインターナショナルスクールを設立しようと活動し始めました。2014年の秋に、軽井沢に高校を開校予定です。

 生徒たちには、高校生活を通じて多様なカルチャーの中で育った人と向き合うことで、リーダーシップに必要な多様性への寛容力を養ってほしいと思っています。

松田悠介氏 私が創設代表者を務めるティーチ・フォー・ジャパンでは、2つの事業を行っています。ひとつは、大学生が困難な環境に置かれている子どもたちの学習支援を行うプログラム。もうひとつは、社会人や新卒人材を採用して研修を実施し、学校の先生として教育の現場に送り込むプログラムです。

 日本は平等に教育機会が与えられている社会に見えますが、実は7人に1人の子どもが学校で学習するための資金的支援を必要としているなど、教育格差は存在します。

 そのような現場に人材を送り、教育機会に恵まれない子どもたちの困難を解決していくとともに、困窮者支援を通じて参加する大学生や社会人自身が成長していくことを目指しています。

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