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データを武器にする
【第2回】 2013年9月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
渡辺啓太

データアナリストが、
「%(パーセント)」をあえて使わない理由

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バレーボール全日本女子チームの28年ぶりの
ロンドン五輪銅メダル獲得を支えたデータ戦略。
そこにあったのは、膨大かつ精緻なデータのみならず、
選手や現場の人たちが次のアクションを起こせるよう工夫された
「データの伝え方」だった。

「どうやって伝えるか」という大問題

 バレーボールの全日本女子チームは、ロンドン五輪で28年ぶりのメダルを獲得し、「データバレー」という言葉が注目を集めました。

  膨大かつ精緻なデータさえ持っていれば、もしくは、優れた分析ツールさえあれば、企業やチームは勝てるのでしょうか?

  答えはノーです。

  いくら優れた分析データを持っていても、それを「何のために使うのか」と
いう目的(ミッション)に結びつけられなければ、宝の持ち腐れに終わります。

  また、精査されたデータを大前提として、その先にあるのが「どうやって伝えるか」という問題です。

  分析の結果をただ渡すのではなく、データアナリストである私自身、チームの一員として一緒にバレーボールの練習のサポートをしてコミュニケーションをとりながらデータの重要性、有効性を選手にアピールするなど、どうやったら「現場」でデータを使ってもらえるか、そして現場の人たちにデータの重要性を知ってもらうか試行錯誤しました。

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渡辺啓太(わたなべ・けいた) 

全日本女子バレーボールチーム情報戦略担当(チーフアナリスト)。 1983年、東京都生まれ。筑波大学人間総合科学研究科修了。専修大学バレーボール部時代に独学でアナリスト活動を開始。2004年に全日本女子バレーボールチームに初招集。2006年、日本バレーボール界初のナショナルチーム専属アナリストに抜擢され、全日本女子バレーボールチームの強化とアナリスト育成事業に貢献。2008年には日本選手団の最年少役員として北京五輪を経験する等、数多くの国際大会において日本の情報戦略活動を担う。 2009年からは眞鍋政義新監督のもと、引き続き全日本女子バレーボールチームのアナリストに就任。2010年には32年ぶりとなる世界選手権でのメダル獲得に貢献、2012年ロンドン五輪では28年ぶりとなる銅メダル獲得を果たした。日本オリンピック委員会強化スタッフ(情報)、日本バレーボール協会女子強化委員会主事、科学研究委員会情報戦略班員、専修大学非常勤講師。


データを武器にする

統計学やビッグデータの有用性が注目される今、実際にデータをどう現場で活かすべきか、多くのビジネスパーソンが悩みを抱えている。
この連載では、全日本女子バレーボールチームの情報戦略担当アナリストによる、勝つためのデータ活用法を紹介。時にはアナログな手法も使いながら、チームにデータを浸透させ、データを「武器化」して勝利をつかむ。その具体的アイデアを伝授。

「データを武器にする」

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