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起業は1冊のノートから始めなさい
【第1回】 2013年9月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
上野光夫 [起業支援コンサルタント]

1年で3割が廃業!?
起業家が陥る落とし穴とは?

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起業したあと1年後に27%の経営者が廃業し、とくに個人事業主は38%が商売をやめるほど、経営を続けることは難しい。成功している経営者と失敗する経営者では何が違うのか――。日本政策金融公庫で3万人以上の経営者を支援してきた上野光夫氏にそのポイントを聞いた。

起業でうまくいく人、ダメな人の違いは何か

 「いつかは起業したいと考えていますが、どうしたらいいでしょうか?」

 私の事務所には、連日このような方が相談に来られます。年齢層は10代の学生から60代の方まで幅広く、男性だけではなく女性もいます。

 相談の内容は、資金調達に関することをはじめとして、ビジネスプランのつくり方、マーケティングなど多岐にわたりますが、その根底には、「私って起業してうまくいくだろうか?」という不安を解消したい気持ちがあるようです。

 起業したい気持ちはあるのだけれど、一方では「失敗したらどうしよう」という根強い心配があって、起業に踏み出せないわけです。それでも、なんとか起業を実現させたいという思いが強い人は、「どうやったら起業してうまくいくのでしょうか?」と真剣な眼差しで質問してきます。

 数多くの起業家に接してきた経験から、起業でうまくいくポイントを一言で述べるとすれば、「しっかりと事前準備をしたかどうか」に尽きます。事前準備をしないで起業するのは、トレーニングをせずにマラソン大会に出場するのと同じです。途中で倒れる羽目になるのがオチで、完走なんてできないでしょう。

 起業そのものを実現するのは度胸さえあれば誰にでもできることですが、事業を軌道に乗せるのはとても困難で、いかにして会社をつぶさず経営するかが大きな課題です。そのためには、入念な事前準備が欠かせません。ところが、起業した人の中には、事前準備が不足している状態でスタートしたために、すぐに破たんしてしまう人がとても多いのが実態なのです。

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上野光夫(うえの・みつお) [起業支援コンサルタント]

MMコンサルティング代表取締役、中小企業診断士、起業支援プラットフォーム「DREAM GATE」認定アドバイザー。
1962年鹿児島市生まれ。九州大学を卒業後、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)に26年間勤務し、主に中小企業への融資審査の業務に携わる。3万社の中小企業への融資と、5000名超の起業家への創業融資を担当した。融資総額は2000億円にのぼる。
2011年4月にコンサルタントとして独立。起業支援コンサルティング、資金調達サポートを行うほか、研修、講演、執筆など幅広く活動している。リクルート社『アントレ』などメディア登場実績多数。日本最大の起業家支援プラットフォーム「DREAM GATE」において、アドバイザーランキング「資金調達部門」で3年連続して第1位に輝く。
著書に『3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則』(日本実業出版社)、『起業は1冊のノートから始めなさい』(ダイヤモンド社)、『「儲かる社長」と「ダメ社長」の習慣』(明日香出版社)、『仕事で結果を出す人はこの「きれいごと」を言わない』(フォレスト出版)がある。


起業は1冊のノートから始めなさい

起業するまでには多くの困難があり、途中で挫折する人が大半。でも、「ノート」に書き込んでいくと、どんな事業をやりたいのかが曖昧でも起業できてしまいます。詳細なビジネスプランよりも1冊のノートに書き込むことで、起業できるのです。ノートを使って準備し、起業で成功するポイントを解説します。

「起業は1冊のノートから始めなさい」

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