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造船所跡がスクリーンに!
日本初の常設型プロジェクションマッピングは
横浜の新名所となったのか?

土屋 勝
2013年9月20日
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重要文化財を傷つけずに
スクリーンとして使用できる

 ドックヤード・プロジェクションマッピングは、当日の昼間に整理券を受け取り、ランドマークプラザでランチや買い物をして過ごし、暗くなったらプロジェクションマッピングを楽しみ、その後はドックヤードガーデンで食事するという動線を期待して企画された。

 また、プロジェクションマッピングが選ばれた別の理由として、ドックヤードの構造的な問題もあった。1つは富士山の山頂並みに「強い風」、もう1つは「重要文化財」という制約だ。

 「ドックヤードガーデンの一番下の部分というのは、ビル風が増幅され、ものすごい強風が吹くんです」(原氏)

 ここに常設施設を作るとなると、よほどしっかりしたものを床や壁に固定しなければならない。だが、ドックヤードガーデンは国の重要文化財に指定されているため、穴を開けたりするような工事はほぼ不可能だった。しかし、プロジェクションマッピングならば投影用のプロジェクターを防水ケースに収め、既存のアンカーにワイヤーケーブルで固定すればよかった。文化財への負担が少ない点がメリットだったという。

「連日開催すること」が最大の特徴

 この施設が、他のプロジェクションマッピングと異なる特徴として、連日開催されているという点がある。夏休み期間中は1日5回、9月に入ってからは1日3回。月に1日メンテナンスで休みが入る以外は、毎日が上映日だ。そのため、観客の安全確保には細心の注意を払っている。

三菱地所ビルマネジメント・プロモーション事業部主事の小室智郁夫氏 Photo:DOL

 安全運用のカギとなるのが、入場整理券による人数制限だ。ドックヤード・プロジェクションマッピングを鑑賞するためには、当日朝から配布している入場整理券をもらっておかなくてはならない。

 「一過性のイベントではないので、ある1日が大盛況だけど人が多すぎて翌日は中止、というわけにはいきません。まず安全安心に気を遣いました。当日の規定人数に達してしまい、整理券をもらえなかったというお客様もいらっしゃいます。申し訳ないとは思いますが、安全には代えられません。次の機会をきちんと提供することが、サービスの基本だと思います」(小室氏)

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