ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
知らなきゃマズい!法律知識の新常識

「稼ぎがない!」と罵り包丁を突きつけ脅す
増殖するDV妻から身を守るための法律知識

竹森現紗[弁護士]
【第5回】 2013年10月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

DV(ドメスティックバイオレンス)と言えば、多くの人が「夫(男性)から妻(女性)」というケースを想像するのではないでしょうか。しかし、実際にはそうではありません。内閣府が2011年に行なった調査では、約20%の夫(男性)が妻(女性)から被害を受けたことがあると答えているそうです。夫は妻から暴力を受けていても、なかなか相談できない人が多く、その上、家庭内というプライベートな空間で行なわれるケースがほとんどなため、潜在的な被害者も多そうです。身を守るにはどうすればいいのでしょうか。覚えておいてほしいのが、お互いの関係性が「配偶者」、「男女」であるがゆえに、男性側が気をつけなければならないポイントがあることです。(弁護士・竹森現紗、協力・弁護士ドットコム

妻が暴力的に変貌
夫は耐える必要なし

 「毎日のように『稼ぎがない!』とののしられます……」

 夫婦関係に関する法律相談は、離婚案件が圧倒的に多いのですが、最近、妻からのドメスティックバイオレンス(DV)に悩む男性からの相談が増えています。

 他にも、寄せられるご相談として、「別れ話をしたら、『職場にあることないこと話して退職に追い込んでやる』と脅される」という精神的な暴力から、「夫婦げんかの際、包丁を突きつけられた」、「喧嘩になると、手当たり次第、物を投げるので、それがあたって骨折をした」というような、身の危険を感じるものまでさまざまです。

 そもそも、男性と女性では力の差があるため、夫が妻から暴力を受けていても、「男が女に手を上げてはいけない」という世間一般の認識があるため、ただひたすら耐えなくてはいけないと思っている男性も少なくありません。

 また、男性のなかには、「妻がこんなに暴力的になってしまったのは、自分のせいだ」と思い込み、誰にも相談できずに悩み、耐えている方もいます。

 他人に肉体的、精神的に危害を加えることは、男も女も関係なく、あってはならないことです。「男は女に手を上げてはいけない」という認識は、「男が女から手を上げられたら耐えなくてはいけない」ということと、同義ではないはずです。

 妻からのDVに密かに悩む夫のための、法的対処法を解説しましょう。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


知らなきゃマズい!法律知識の新常識

「社会人必携!最低限知っておきたい法律知識」の第2弾。今回も日本全国4000名以上の弁護士が登録する法律相談ポータルサイトである「弁護士ドットコム」との共同連載企画として、社会人が普段の生活で遭遇するであろうさまざまなトラブルを法律的見地からどのように解決するか、または予防するかというノウハウを提供します。執筆陣は、実際にトラブル解決に携わった弁護士たち。弁護士だからこそ接することができる生々しいトラブルの具体例と共にお届けします。

「知らなきゃマズい!法律知識の新常識」

⇒バックナンバー一覧