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出口治明の提言:日本の優先順位

農業保護の「隠れた負担」は
実は消費増税よりも重い

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第100回】 2013年10月29日
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 10月18日、日本経済研究センターは、「農業保護はどの程度家計負担を増やしているか」と題するディスカッションペーパーを公表した。日経新聞も取り上げているが(10月21日朝刊)、とても示唆に富む興味深い内容なので、ここに紹介してみたい。

農産物の内外価格差は
消費者物価指数を1.1%押し上げる

 わが国の農業政策は関税をテコにした価格支持政策が基軸となっている。その結果、農産物の内外価格差はかなり大きいと言われている。ところで、農産物の内外価格差は、実際にはどの程度あるのだろうか。TPP参加の際に、関税削減の対象から除外するように主張されている農産物主要6品目に絞って試算してみると次表の通りとなる。

 内外価格差の最高は小麦で382.2%、これは関税等により小麦が国際価格の約5倍の値段(牛肉は約4倍、コメは約2倍)で、消費者に売られていることを意味する。この差額は、農業を守るために個々の市民が支払っている直接的なコストとみなすことができる。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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