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お金持ちになるためのバフェット入門
【第4回】 2007年10月24日
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三原淳雄

自分が理解できない会社の株は買わない
バフェットがハイテク株を買わない理由

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 2000年3月はアメリカがITブームに沸いていましたが、バークシャー・ハザウェイの運用成績は過去最低でした。バフェットはハイテク産業にいっさい投資をしていなかったため、一部の人たちの間では「さすがのバフェットも勘が鈍ったのではないか」と噂されていました。しかし、彼は「自分の理解できない事業には投資しない」と、けっして考えを曲げませんでした。

 その後、ITバブルがはじけて、バブルに踊った多くの投資家が損をしました。そのときバフェットは記者からの質問に対し、一言だけこう答えています。

 「自分の持っているものを理解していれば、何も問題はなかったはずです」

 その後、ITバブルと縁のなかったバークシャーの株価は値上がりし、バフェットの正しさを改めて印象づけたのです。

「能力の輪」の境界をきちんと知っておこう

 バフェットはマイクロソフトのビル・ゲイツ会長とも親しく、ハイテク産業の見通しが明るいことを知っていました。しかし、自分はハイテク産業については理解できないから、そのような事業に投資するのは大変リスキーな行動だと考えたのです。

 「おそらく、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏も、私たちと同じ原則に従っていると思います。私がコカ・コーラやジレットの事業を理解するように、ゲイツ氏はハイテク産業の事業を理解しています。そして、私と同じように安全余裕度を考慮しています。もちろん、株をただの紙切れとしてではなく、会社の一部とみなしているはずです」

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三原淳雄

1959年九州大学経済学部卒業後、日興證券に入社。70年ノースウェスタン大学経営大学院留学。日興證券ニューヨーク支店勤務、ロサンゼルス支店長を経て同社退社。80年三原淳雄事務所を設立。現在、経済評論家として、日本経済、株式投資などの講演・執筆活動多数。日本におけるウォーレン・バフェットの研究家として知られている。


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