皆様、こんにちは。美的収納プランナーの草間雅子です。
今回のテーマは、「片付けられない妻の実態とその処方箋」です。
意外にも、このテーマに悩む男性が少なくないとの事で今回このお題をいただいたのですが、あなたの奥様はいかがでしょうか?
私の仕事は通常、収納作業にしろ、レッスンにしろ、奥様側からのご依頼が主で、直接ご主人側からご連絡いただくという事はほとんどありません。ですが、
-夫から「家をなんとかしてほしい」と言われた
-直接言葉では言われなくても夫から(片付けろと)態度で示された
-家が片付いていない事で夫婦関係になんらかの支障をきたしていると感じる
という、何がしかご主人からの「片付けてほしい」というメッセージを察して、ご連絡をくださる奥様方がいらっしゃるのは事実です。またはそう自覚はされていなくても、実際にお宅へ伺ってみると、「これではご主人も困っていらっしゃるだろうなぁ……」と思うケースは少なくありません。
洗濯物やおもちゃなどがリビング・ダイニングに山積みで、落ち着いてご飯を食べるスペースもない。モノが溢れ、どこに何があるか見えない状態で探し物がみつからない。他の家族のモノや生活用品がスペースを占めており、ご主人のモノを収納したり、家で仕事ができるスペースがない――。
視界が雑然とし、動線が不便な状態だと、自覚している以上に精神的なストレスを生むもの。これでは、ご主人も奥様もストレスやイライラを抱えることになり、言葉がトゲトゲしくなったり、重たい空気が家中に立ち込めかねません。
では、なぜ彼女たちは片付けられないのでしょうか?
その理由の1つとして、その他の家事・育児をしなければならなかったり、その上お勤めもされている場合は、キャパオーバーで片付ける時間的・精神的余裕がない事が挙げられます。
そして案外多いのが、そもそも片付けや整理整頓が「苦手」というケースです。日本では昔から、「女=片付けが得意、できて当然」という事が期待されがちですが、必ずしも全員ができるわけではありません。
「片付けられない女=女のくせにだらしない」というイメージから、罪悪感に悩む女性たち…。ましてや「妻・母」となるとその責任の及ぶ範囲が大きくなるため、一層その悩みは大きくなります。ですから、妻のそうしたデリケートな部分を責め立てるのは夫として地雷を踏むようなもの!
では、夫としてどう接していくべきなのでしょうか? 多くの妻たちの「片付けられない」を克服してきた私の経験からその処方箋をお話させていただきます!