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米国の若者は「フェイスブック離れ」?
彼らの言い分をまとめてみた

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第269回】 2013年11月6日
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 ティーンエージャーの「フェイスブック離れ」が進んでいる。

 ピュー・インターネット&アメリカン・ライフ・プロジェクトが5月末に発表したところによると、フェイスブックは依然ティーンエージャーが最も利用するソーシャルネットワークだが、同サービスへの不満は高いという。その一方、インスタグラムやタンブラーなど、他のサービスへの利用者は加速度的に増えており、フェイスブックにとっては懸念すべき事態となっている。

 当のフェイスブックも、今年2月の業績発表会の際に「ことに若いユーザーが、フェイスブックとの関わりを減らしている」と明らかにしている。私自身も、中学生や高校生で、「もう、フェイスブックは使わない」と言うティーンエージャーにちょくちょく出会う。いったい、ティーンエージャーに何が起こっているのだろう。

 フェイスブックは、今年3月時点で11億人のユーザーを抱えており、これは昨年から23%の伸びを示した。フェイスブックの人気は堅調と言いたいところだ。

“親の目”がティーンにとって大問題

 だが、意外なことに、そのユーザーの増加自体がティーンエージャー離れを起こしているのである。

 何と言っても、フェイスブックの利用が広まるにつれて、新しいユーザー層が増えているのだが、その中心を成しているのは年寄りだ。ことにティーンエージャーが苦手とするのが、彼らの親の世代である。歳をとった世代が増えるにつれて、フェイスブックの「クール」さがぼけてくるというイメージの問題もあるが、自分がアップした写真や投稿文が親の目に触れるかもしれないという、もっと現実的な問題もある。ティーンエージャーが敬遠するのは、まさにそこだろう。

 他のサービスが増えたことも大きな要因だ。別にフェイスブックだけに限らなくても、友達とやり取りしたければ他の手段がたくさんある。他のサービスには、インスタグラムやタンブラーの他にも、ツイッター、ピンタレスト、スナップチャット、タグド、バンジョー、フィードなど、その性質も異なるサービスが、覚えきれないほどいろいろある。フェイスブックに飽きれば、行き先には困らないのだ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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