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「デジタルな日常」を生きる

コードは、あらゆる分野の「夢」を
実現するための方法

松村太郎 [ジャーナリスト・著者]
【第7回】 2013年11月13日
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「初音ミク」で音楽の授業ができる

 慶應義塾大学で環境情報学部の学部長を務める村井純教授は、コードの役割が変わったと言う。

 「いままでコードを書くことは情報処理の専門家の仕事のように思えた。しかし現在は農業や医療、教育、メディア、あらゆることをコードによって解決できる可能性が見えてきた。あるいは意欲的な挑戦や、すごく楽しいことも作れる。つまり、コードを書くということは、あらゆる分野の『夢』を実現するための方法論になった」(村井氏)

 同氏は、自身が参加している官邸のIT総合戦略本部での動きも指摘する。これまでは一部の閣僚が参加しての本部決定を行ってきたが、2013年度は閣議決定が成された。村井氏は「国のIT戦略にあらゆる分野が参画してくることを意味する」とその変化を、コードを学ぶことと重ねる。

 高校はまだ認可が下りていないが、2014年4月の開校を目指して準備をしている。コードを中心として、デジタルと教育を近づける取り組みを広めていきたいところだ。

 そのためには、リテラシー教育ではなく、よりクリエイティブな評価方法を取り入れることが必要であるという気づきも得た。例えば、初音ミク、ニコニコ動画、LINE、クックパッドといった、日本のデジタル製品やウェブ、アプリを学びに変えるにはどうすればよいか。引き続き、考えていきたい。

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松村太郎
[ジャーナリスト・著者]

まつむら・たろう/1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「スマートフォン新時代」「ソーシャルラーニング入門」など。

「デジタルな日常」を生きる

スマホ、SNSなど、毎日の暮らしに欠かすことのできなくなったネット環境とデジタルツール。その一方で、セキュリティやプライバシーの問題、ツールへの依存、ネットコミュニティとの関わり方など、日々新たな問題が現れ、状況は変化している。私たちは「デジタルな日常」をどう生きていけばいいのか、米国シリコンバレー在住の記者が、生活者の目線で解説する。

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