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【岡山県】 温厚な雰囲気ながら、商才に長け、自己を主張

都道府県データ:Vol.12

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第12回】 2009年3月25日
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 岡山県は長野県と並び、教育水準が全国でも最高レベルにあるといわれる。それは、江戸時代に寺子屋の数が信州(長野県)・長州(山口県)と並んで多かったこと以来の伝統といっていいだろう。そのため、理屈の面で岡山県人太刀打ちするのはかなり骨が折れる。

 といって、理にばかり走るわけではないから、念のため。瀬戸内海に面し、古くから陸海交通の要衡を成したことで、経済面でも常に刺激を受けてきた。

 なにより大阪と近いから、それもハンパなレベルではなっかたはずだ。大阪商人が相手だけに、ある種の緊張感を伴っていたに違いなく、甘やかされてはいない。当然、商才にも長けていたところがある。海に面していない山間部もそうした影響を受けてか、純朴な面よりそのあたりの感覚の鋭さが感じられる。

 それだけに、自己主張も強い。NHKの県民意識調査で「年上の人の言うことには、自分を抑えても従うほうがよいと思う」人の割合が全国で一番少ない。

 また、「本来自分が主張すべきことがあっても、自分の立場が不利になるときは黙っていることが多い」と考えている人の割合も、全国で三番目に少ない。要するに、自己を確立した人が多いということだろう。

自立心が強く
アイデア力で勝負

 斬新なアイディアで勝負しようとする傾向が強いから、日本一の生産量を誇るジーンズでも、常に新しいデザイン、風合いなどを生み出し、同じことをいつまでも続けるといった安易な道を選ぶようなことはしない。

 親戚や隣近所の人、職場や仕事で付き合っている人など周囲を頼らずに行動する傾向も目立つ。これも、知的レベルの高さによるものだ。

 こうなると相当手強い印象を受けるが、そこは温暖な気候と晴天の多さ(年間晴天日数の多さは全国トップクラス)ゆえか、温厚な雰囲気がそれを和らげるのに貢献している。

 しかし、付和雷同やどっちつかずというようなあいまいな態度を見せると、岡山県人からはあまり信用されないだろう。相手は相手、こちらはこちら、自らの主張をぶつけ合いながら接するのが、遠いようでいちばん近道といえそうである。

◆岡山県データ◆県庁所在地:岡山市/県知事:石井正弘/人口:195万7264人(H17年)/面積:7113平方キロメートル/農業産出額:1255億円(H18年)/県の木:アカマツ/県の花:モモの花/県の鳥:キジ

データはすべて、記事発表当時のものです

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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