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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

日中間の距離が開いたのは政治だけの責任か
国際旅行業界大会で感じた「民」の問題

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第182回】 2013年11月22日
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まるで墨絵のような雨あがりの黄山 Photo by mobangfu

 先週、とんぼ返りで上海を訪問し、第2回社区企業と投資サミットと呼ばれるシンポジウムに出席して講演をしたことを読者の皆さんに報告したが、実は、その日本帰りもとんぼ返りのような状態だった。組まれたスケジュールを日本で数日間慌ただしく消化してから、すぐさままた中国へ飛ぶ飛行機に乗りこんだ。今度は観光・航空分野の関係者を10名ほど連れて、安徽省の世界文化遺産でもある黄山に駆けつけた。

黄山までの時間距離が2番目に遠かった

 世界中の旅行業者が集まる黄山観光祭および第2回国際旅行業界大会というイベントに出席するという名目で、旧正月時期の中国人の海外旅行シーズンを狙っての誘客作戦だった。旧正月の中国人の海外送客については事前に複数の旅行社から水面下で打診があったので、それなりの勝算を胸にして現地に乗り込んだのだ。

 黄山に行くには、私がよく使うコースだと、東京・羽田空港から上海の虹橋空港へ飛んで、そして虹橋空港から黄山行きの上海航空の飛行機に乗る。帰りは黄山からバスで上海まで送ってもらう、という移動方法になる。

 今回は、運が悪く私たちが利用を予定した日は、たまたま上海航空の飛行機が臨時欠航となっていた。仕方なく行きもバスで移動することになってしまった。朝6時頃、東京の家を出て、午後1時半頃、出迎えに来たバスに乗り移り、黄山に到着したのは夕方6時過ぎだった。バスに揺られていて疲れがたまったこともあったか、黄山に到着したときは、へとへとの状態だった。黄山は遠かった、という印象を拭えなかった。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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