先週、とんぼ返りで上海を訪問し、第2回社区企業と投資サミットと呼ばれるシンポジウムに出席して講演をしたことを読者の皆さんに報告したが、実は、その日本帰りもとんぼ返りのような状態だった。組まれたスケジュールを日本で数日間慌ただしく消化してから、すぐさままた中国へ飛ぶ飛行機に乗りこんだ。今度は観光・航空分野の関係者を10名ほど連れて、安徽省の世界文化遺産でもある黄山に駆けつけた。
黄山までの時間距離が2番目に遠かった
世界中の旅行業者が集まる黄山観光祭および第2回国際旅行業界大会というイベントに出席するという名目で、旧正月時期の中国人の海外旅行シーズンを狙っての誘客作戦だった。旧正月の中国人の海外送客については事前に複数の旅行社から水面下で打診があったので、それなりの勝算を胸にして現地に乗り込んだのだ。
黄山に行くには、私がよく使うコースだと、東京・羽田空港から上海の虹橋空港へ飛んで、そして虹橋空港から黄山行きの上海航空の飛行機に乗る。帰りは黄山からバスで上海まで送ってもらう、という移動方法になる。
今回は、運が悪く私たちが利用を予定した日は、たまたま上海航空の飛行機が臨時欠航となっていた。仕方なく行きもバスで移動することになってしまった。朝6時頃、東京の家を出て、午後1時半頃、出迎えに来たバスに乗り移り、黄山に到着したのは夕方6時過ぎだった。バスに揺られていて疲れがたまったこともあったか、黄山に到着したときは、へとへとの状態だった。黄山は遠かった、という印象を拭えなかった。