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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

みんなを巻き込む熱烈歓迎
再訪して分かった宮古島の魅力

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第179回】 2013年10月31日
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 「沖縄・中国映画週間」関連の一連の行事に参加する機会を利用して、足を延ばして、宮古島を取材した。実は、2年前、沖縄の離島を取材した時にも、宮古島を訪問した。だが、その後、宮古島については何も書かなかった。当時の取材旅行では、最後に訪れた島ということもあり、疲れがたまり精神力が落ちた。滞在期間も短かった。そのためか、宮古島の特徴と魅力をつかみ切れなかった。

最初は魅力が理解できず

 しかし、この島のことを不思議に思っていた。宮古島には、ほぼ30年前にできた宮古島東急リゾートホテルがある。観光シーズンになると、訪れた観光客は平均2.5泊くらいホテルを利用している。客単価も3万円超/日で、家族連れが多い。飛行機代や食事代などを入れると、夏休みの家族旅行なら、ざっと50~80万円かかってしまう。それでも人々はこの島を目指す。東急リゾートホテルの場合はリピーター客も4割くらいいる。

 細かく確かめてみると、東急リゾートホテルを利用するお客さんの6割は東京から来ている。あとの4割は関西を中心としたその他の地方だ。しかも、東京からのお客さんの多くは東横線や目黒線など東急電鉄の沿線に住んでいる、という。東急電鉄の集客力に感心してはいるが、地勢的にも変化が多い石垣島や西表島などと比べ、宮古島はどうしても変化が乏しいと見られてしまう。

 いくら東急リゾートホテルの前に、東洋一と言われる美しい砂浜の与那覇前浜ビーチが7kmも続いていると言われても、島でリラックスしたいというお客さんの希望を説明されても、その魅力が私にとっては完全に理解できていなかった。

 宮古島には、客単価がもっと高いザ シギラ(THE SHIGIRA)、シギラベイサイドスイート、リゾートヴィラブリッサ、ホテルブリーズベイマリーナなどの宿泊施設を持つ南西楽園がある。1泊に十数万円もかかる客室から出てくる20代の若い女性を目の当たりにしたとき、彼女たちをつかまえて、どこから来られたのか、何泊する予定なのかと確かめたい衝動を覚えたほどだった。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


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地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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