ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
数字で会社を読む

【カプコン】
ヒット作のマルチ活用
収益回復でも残る難題
高騰する開発費への対処

週刊ダイヤモンド編集部
【第143回】 2013年11月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

カプコンは、ゲームソフト「モンスターハンター4」が大ヒットし、業績回復の基調にある。しかし、スマートフォン向けゲームの開発の遅れや開発費高騰という業界が抱える課題も浮き上がる。

 スマートフォン向けゲームの普及は、従来のゲームメーカーには大きな脅威となっている。だが、カプコンの辻本春弘社長は「ゲーム専用機だからこそ楽しめるゲームもある」と強気だ。

 というのも、今年9月に発売した、任天堂のニンテンドー3DS向けソフト「モンスターハンター(通称モンハン)4」は発売1カ月強で330万本の出荷を達成したからだ。2010年に大ヒットしたソニーのプレイステーション・ポータブル(PSP)向けの「モンスターハンターポータブル3rd」に匹敵する勢いだ。「前作の470万本を超えたい」と辻本社長は手応えを感じている。

 その効果が大きく、今期は前期比で増収増益となり、売上高営業利益率も12.4%に回復する見通しだ(図(1))。

 カプコンは中期経営計画において、17年3月期に営業利益率20%を掲げる。売上高構成比のうち、11.6%を占めるアミューズメント施設事業(ゲームセンター)はリストラ効果で収益が回復、同17.8%のアミューズメント機器事業(パチスロ機など)は営業利益率28%台に達している。つまり、主力のデジタルコンテンツ事業(ゲーム)での収益性拡大が、目標達成の鍵となる。

 カプコンの2桁の営業利益率の原動力となっているのが「ワンコンテンツ・マルチユース」戦略だ。複数のハードに同じソフトを供給し、さらには出版物や映画、テーマパークなど他の産業とコラボレーションして、ゲームのキャラクターや世界観を紹介していくものだ。「ヒットタイトルの続編が出るまでに3年なりの期間がかかる。その間に忘れられないように仕掛けていく」(辻本社長)。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


数字で会社を読む

週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。

「数字で会社を読む」

⇒バックナンバー一覧