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家庭用ゲーム機逆風下でも24時間で実売100万台!
ソニーPS4好発進のカギはインディーズの発展
――吉田修平SCEワールドワイド・スタジオ プレジデントに聞く

石島照代 [ジャーナリスト]
【第45回】 2013年12月2日
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ソニーは先月15日(現地時間)、アメリカおよびカナダで発売した新型家庭用ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」(日本発売は来年2月22日予定)が、発売後24時間で実売100万台を超えたと発表した。ソニー子会社でゲームビジネスを担当するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のアンドリュー・ハウスCEOも「北米でのPS4の販売は非常に好調。11月29日の欧州と南米での発売に向けて、この勢いが持続することを期待している」と、北米での結果を歓迎している。据置型家庭用ゲーム機市場は携帯用ゲーム機市場と比較すると分が悪いと見られがちだが、PS4の海外市場での好調なスタートダッシュ下支えするものとは何か。SCEワールドワイド・スタジオで主にゲームソフトの開発を指揮する吉田修平プレジデントに話を聞いた。

よしだ・しゅうへい
1964年生まれ。1986年京都大学経済学部を卒業後、ソニー入社。在籍中に、カリフォルニア大学(UCLA)へ留学、MBA取得。1993年、ソニー・コンピュータエンタテインメント立ち上げに伴い業務部へ配属、以降ゲームソフト制作畑を歩む。2000年SCEAバイスプレジデント、2007年SCEワールドワイド・スタジオ USスタジオ シニアバイスプレジデント、2008年現職。

――日本国内での発売は来年2月となっているPS4ですが、北米市場での順調な滑り出しをどう見ていますか。

吉田 まずは、北米地域のプレイステーションファンの皆さんにお礼を申し上げたいと思います。ハウス(SCE CEO)も述べたとおり、29日には欧州と南米市場での発売が控えているわけですが、やはり北米でのよい勢いを他地域でも持続できるようにしたい。そして、日本を含め、お待たせしてしまっているファンの皆さんには本当に申し訳なく思っていますが、皆さんに楽しんでいただけるソフトコンテンツを充実させるという目的を達成させるために我々も全力を挙げていますので、お待ちいただけましたら幸いです。

――吉田さんご自身も北米での発売イベントに参加されたようですね。

吉田 ニューヨークのスタンダードホテルで開催された発売イベントに、私も参加してきました。PS4発売直前にはケーブルテレビ「スパイクTV」がイベントの様子を特設ステージからライブ配信していたのですが、新作を発表したり、関係者同士でゲームのエキシビションマッチを披露したりしていましたね。写真は私がゲームで勝利して、思わずガッツポーズが出てしまった時のものです(笑)。

「関西人として誇らしかった」大ウケのガッツポーズ

――ちょっと変わったガッツポーズですね(笑)。

吉田 実は発売前に欧米ユーザーの間でアントニオ・バンデラスのGIF(*)でPS4の良さを伝えるのが流行ったので、その真似をしたら大ウケしました。関西人としてとても誇らしかったです。

*元ネタは1995年公開の映画「暗殺者」。劇中で主人公の敵役を演じたバンデラスのリアクションが、PS4の素晴らしさを伝えるものにふさわしいということで、PS4ファンの間で好意的に広まった。

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石島照代 [ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

 


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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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