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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

いかに努力しても達成できない目標は、目標として間違っている

上田惇生
【第127回】 2009年3月24日
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イノベーションと起業家精神
ダイヤモンド社刊
2100円(税込)

 「公的機関は実現可能な目標をもたなければならない」(『イノベーションと起業家精神』)

 目標は空腹の根絶ではなく、飢餓の減少でなければならないとドラッカーは言う。

 公的機関は実現可能な目標を必要とする。やがて達成したといえる実現可能な目標を必要とする。

 実現が不可能であってはならない。正義の実現は永遠の課題とすべきものである。いかに控えめにいっても、正義が完全に実現することはありえない。

 目標は大義ではなく、費用効果にかかわるものとしてとらえなければならない。いかに努力しても達成できない目標は、目標として間違っていると考えるべきである。目標を達成できないからといって、さらに努力すべき理由としてはならない。

 目標を達成できないということは、公的機関の多くが考えるところとは逆に、目標そのものの有効性を疑うべき理由とすべきである。

 公的機関は個々のプロジェクトではなく、目的そのものに的を絞らなければならない。個々のプロジェクトは目的のための手段である。一時のものであり、短命のものと考えなければならない。

 正義と公正を求めるあまり、ばらまきに陥ることのないよう心しなければならない。

 「いつになっても目標を達成することができなければ、目標そのものが間違っていたか、あるいは少なくとも目標の定義の仕方が間違っていた可能性のあることを認めなければならない」(『イノベーションと起業家精神』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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