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【茨城県】 理屈っぽくて怒りっぽいが、一本気で骨のある気質

都道府県データ:Vol.5

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第5回】 2008年9月30日
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 関東地方というのは、東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県の存在感が強いあまり、ほかの四県がややワリを食っているところがある。茨城県もその「四県」の1つで、県のイメージとなると、すぐさま思いつくものが少ない。

 だが実際は、茨城県なしで東京を首都圏とは呼べない。耕地面積比率は日本一だし、農業産出額も全国第3位。その意味では首都圏の台所を一手に担っているともいえる。地味ではあるが、重要な役割を果たしているのである。

 茨城県はまた、福島県と並んで言葉があまり美しくないことで知られている。だが、それにはなるほどという理由があり、県民性が深くかかわっている。

律儀なところは
全国屈指

 茨城の県民性というと、思い込んだらそれをトコトン貫き通す一本気なところである。

 「水戸っぽ」という言葉がある。県都・水戸は徳川御三家の1つだから、お高く止まっているイメージがあるが、水戸藩士は「理屈っぽい、骨っぽい、怒りっぽい」のが特徴だというのだ。

 茨城県は全体がほとんど平地だから、水戸の気風はそっくりそのまま全域に及んでいく。県東部の鹿嶋市に本拠を置くJリーグの鹿島アントラーズのサポーターが繰り広げる、いかにも直情径行な、それでいて堂々とした応援ぶりには、サッカーファンならずとも、威儀を正したくなるのではないか。

 『人国記』には常陸国(現在の茨城県)について、「昨日味方にて今日は敵となるの風儀は、千人に一人もなし」とある。「律儀さ」にかけては全国でも屈指と評価されているのだ。

 「なんでもあり」という風潮が大手をふってまかり通っている昨今の社会にあって、これは特筆すべきことであろう。そうしたものを重視しているから、言葉づかいに気を回している余裕などないのかもしれない。

 ただそれが、東京にごく近いのに、都会性というか、洗練度を薄くしているきらいがあるのは否めない。茨城県はいまや東京の通勤圏内だから、よけいそれがきわだって見える。しかし、そうした素朴で荒削りな部分こそ、茨城県人の魅力でもあろう。

◆茨城県データ◆県庁所在地:水戸市/県知事:橋本昌/人口:297万5023人(2005年10月)/面積:6096km2/農業産出額:4203億円(2005年)/耕地面積率:29%/県の木:ウメ/県の花:バラ/県の鳥:ヒバリ/県の魚:ヒラメ

データはすべて、記事発表当時のものです

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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