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世論が真っ二つに割れる賛否両論の生き方
「プア充」に共感できる? できない?

小川 たまか
【第156回】 2013年12月17日
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 「プア充」、共感できる? こんな調査がヤフーの意識調査で行われたのは11月中旬。「プア充」とは宗教学者の島田裕巳氏が著書『プア充―高収入は、要らない―』で提唱した言葉で、年収300万円でも希望にあふれ豊かで幸せな生活が送れること、「そこそこ働き、企業に縛られず、自分の生活を生き生きさせていく」考え方だという。俄かに浸透しつつあるこの「プア充」という言葉に、世間の反応は?

「年収300万円だからこそいい」は本当?
「世の中そんなに楽じゃない」の声も

「プア充」、共感できる?
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 ヤフーが行った意識調査「『プア充』、共感できる?」(実施期間11月14日~24日)には3521人が投票(男性80.5%、女性19.5%)。結果は「共感できる」が50.4%、「共感できない」が49.6%と真っ二つに割れた。

 コメント欄には、「共感できる」派の意見と思われるものに「年収200くらいで子ども3人いるけど。当たり前のことだけど、毎日、楽しいよ」(女性)、「共感できない」派の意見と思われるものに、「そこそこ働くだけで『生活を生き生きさせる』ことなんてできるのかね?」(男性)、「世の中そんなに楽にいかへん」(男性)などがあった。

 島田氏はインタビュー「年収300万円だからこそいい “プア充”提唱者が語る、女性が本当に幸せになれる結婚とは?」「出産・子育ても年収300万円で十分! リスクだらけの高収入男性より、”確実な幸せ”をつかむべし」の中で、昔よりもお金をかけずに娯楽を楽しめる方法がたくさんあることや、「少ないお金のなかでやりくりする」ことの大切さを説いている。また、教育費については「高校まで公立なら実質タダ」とし、学歴主義が今後なくなっていくのではという予測も。本当に年収が低くても「豊かな暮らし」は叶えられるのかというインタビュアーの問いにひとつひとつ答えている。

「低年収で工夫する楽しさもある」
「上昇志向がないのはダメ」、それぞれの意見

 晩婚化、非婚化が問題となっている現代において、独身者のなかには「この年収で結婚できるのか」「この先給料が上がるかわからないのに結婚できるのか」「子どもができても暮らしていけるのか」といった不安を持つ人も少なくないだろう。彼らにとって、「プア充」の考え方は安心を与えてくれるもののようにも感じられる。意識調査で共感派と共感しない派が真っ二つに割れた理由はなんだろう。20~40代の男女に話を聞いた。

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