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認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~

なぜ日本人は「萌え」を必要としているのか?
オタクカルチャーと承認の深い関係

梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]
【第9回】 2013年12月18日
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「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「せっかく一流企業に入ったのに辞めて、所得を減らしてでも自分らしい職場を探す人」……。一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動に駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつくことが少なくない。現代において若者を悩ませる最大の問題は、経済的不安ではない。「認められない」という不安なのだ。

一方で、若者でない世代も含めて、日本に蔓延する閉塞感の正体を探る意味でも「承認」、さらに「承認格差」は、大きなキーワードだと考える。この連載では、経済的な格差に苦しむよりも深刻かもしれない、「“認められない”という名の格差」を考えていこうと思う。

 さて、前回の記事『なぜ人はアイドルのCDを100枚も買ってしまうのか』では、人がアイドルを応援してしまうその真理に迫るべく、アイドルファンへのインタビューを行ったが、著者twitterアカウントなどに実に様々な反響をいただいた(12月17日時点で、twitterでの言及数は839を数える)。好意的な意見、共感したという意見も多かったが、なかには批判的なコメントもあった。内容的にかなり批判的な意見が多いかと事前に予想したのだが、好意的なコメントも目立ったのが意外だった。

 特にソーシャルメディアなどでは、タイトルを見ただけで本文は読んでいない人の意見も多いのだが、前回の記事は、好意的・批判的に関わらず、本文をじっくり読み込んだ上での意見が目立ち、テーマへの関心の高さが伺えた。

 そんななか、僕の知人であり、マンガのレビューサイト「ネルヤ(nelja)」の編集長である小林聖さんから、アイドルと承認について、非常に興味深い意見をいただいた。そこで今回は、アイドルやマンガも含む、いわゆるアキバ系・オタク系のカルチャーが、なぜ現代に必要とされているのか、小林さんに語っていただくことにした。

アイドルファンは“合法的なストーキング行為”!?
愛情を注ぎながらも承認を得ることの難しさ

こばやし・あきら
1981年生まれ、ライター。マンガの専門サイト「ネルヤ」編集長。年間約1000冊のマンガ単行本を購入。雑誌「サイゾー」などで記事執筆をするほか、「ダ・ヴィンチ電子ナビ」など様々な媒体でマンガの選書、紹介などを手がける。

――小林さんはマンガのレビューサイトを運営しながら、「サイゾー」「コミックナタリー」などのメディアでライターとして活動されていて、カルチャー全般に詳しい方ですが、前回の記事を読まれて、いろいろ思うところがあったようですね。

 そうですね、まずアイドルとの関わり方を語る上で、それぞれの関わり方があると思うので。確かに、前回の記事はフィールドワークとしてよくできた記事であったと思います。ただ、「アイドルはなぜこんなに人気なのか?」という問題に対しては、もう少し補足しておいた方が良いと思いました。

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梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]

ロスジェネ世代(1981年生)の編集・ライター。フリーライター、編集プロダクション勤務を経て2008年より株式会社プレスラボを起ち上げる。著書に『エレベスト』(戎光祥出版)。web上のニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。「GetNavi」(学研)誌上で『コンビニ研究室』連載中。他に「日経トレンディネット」「COBS ONLINE」「R25」「サイゾー」など主にネット媒体で執筆中。起業したのは旺盛な独立心と言うよりも、むしろサラリーマンの職場における煩わしい人間関係から逃げるため。
ツイッター:@umeda_kazuhiko


認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~

「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「ランチを一緒に食べる友達がいないと思われるのがイヤで、トイレでご飯を食べる人」……。オジサンには一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動を駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつく。この連載では、「承認」をキーワードに、特に若者の間で広がる現代社会の生きづらさの正体を考える。

「認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~」

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