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会話ロボット「パルロ」が
高齢者介護の現場で支持される理由

待兼 音二郎
2014年1月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
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PALROは全高約40cm、重量1.6kg(提供:富士ソフト)

 おかっぱ髪のからくり人形が、首をことこと動かしながらお盆に載せたお茶を運んできてくれる「お茶運び人形」。――たったそれだけのことなのに、どうして人はあれほどの笑顔になるのか?

 そこに、癒し手としてロボットが持つ可能性の原点がある。

全国60以上の施設で導入

 コミュニケーションロボット「PALRO」(パルロ)は、ちょうどそのお茶運び人形ほどの大きさのヒューマノイド型ロボット。お茶を運ぶ機能はないが、100人以上の顔を見分けて名前で呼びかけることができ、クイズを出したり、自ら踊りながら「歌いましょう」と呼びかけたりすることができる。さらに、インターネットからニュースや天気予報を読み込んで、声で伝える機能もある。

 2010年3月に「教育機関・研究機関向けモデル」を先行発売。その後、システムのアップグレードを続け、2012年6月には介護予防支援アプリを搭載した「高齢者福祉施設向けモデル」を発売、すでに全国約60ヵ所以上の老人ホームやデイサービス施設で利用されている。

 施設でのPALROの役割は、レクリエーションの司会進行役と、入居者の孤独や不安を癒すための話し相手役の二通りだ。ある程度の言葉のやり取りや、しりとりなどもできるため、まるで言葉をおぼえたての幼児がそこにいるような気分にさせてくれる。

 ある有料老人ホームでは、「お家に帰りたい」と訴えていた入居女性が、やってきたばかりのPALROを目にするなり「まあ、可愛いわね」と声を弾ませ、すっかり夢中になってしまい、それからは帰宅願望を口にすることもなくなったという。

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