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エコカー大戦争!

未来の「まちなか」を創りたい!
超小型モビリティへの架け橋
「くまモンパル」誕生の舞台裏

――超小型モビリティの可能性を探る旅⑬ 熊本編【後編】

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第174回】 2014年2月17日
著者・コラム紹介バックナンバー
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水前寺公園から熊本市街地での試乗のために、「N Box プラス」に「くまモンパル」を載せて移動。お世話になった、ホンダパーツ九州・熊本営業所の河野豪さん Photo by Kenji Momota

「注目の的」なのに「見て見ぬふり」!?
熊本最大の繁華街「下通り(しもどおり)」で体験試乗

 「うぁ!なにぃ? 実際に乗ると、こんな感じなんだぁ!?」。

熊本市の中心部、下通り付近の歩道で「くまモンパル」を試乗する筆者。歩道を電動車両で移動するのは初体験。なんだかちょっと、不思議な感覚 Photo by Kenji Momota

 「くまモン」をモチーフにラッピングデザインされたホンダの電動カート「モンパルML200」。通称「くまモンパル」で、熊本市街地を走った。

 歩道では、路面の凹凸を、腰、足裏、手の平からダイレクトに感じる。ダイヤル式の速度設定ノブを右に目いっぱい回して、時速6kmで走ると、明らかに歩いているイメージではなく「自動車の定速走行」に近い領域。並んで歩いていただいていた熊本県庁他の関係者6人は、「相当な早足」でないと、こちらについてこれない。

 熊本市の繁華街、下通りアーケード内に入る。
  「おぉ、確かにスッキリしているなぁ」。

 2012年5月21日から、同市「放置自転車ゼロ運動」の一環として「自転車乗入・放置禁止区域の規制強化」が施行され、上通り(かみどおり)、下通り、新市街などの繁華街のほぼ全域、広さにして約112ヘクタールで放置自転車の約8割が減った。この下通りアーケード内で自転車は手押しで通過可能だが、店先への駐輪は禁止。市街各所で合計21ヵ所へ倍増された駐輪場が、放置自転車の受け皿となった。

 平日の午後2時過ぎでも、買い物客や学生などの姿が結構多い。地元の英雄のカラーリングであり、昨年後半から何度も地元メディアで取り上げられている「くまモンパル」。

 当然、注目されると思いきや、皆が「チラ見」する程度。なんと表現すればよいのか…「見て見ぬふり」といった感じだ。「くまモン」が動くことに興味を示すが、電動カートは高齢者向けの乗り物であり、中年の筆者が乗っていることで「身体が不自由な方なのかもしれない」という思いで「ジロジロ見るのは失礼」という意識があるのかもしれない。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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