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社長のための黒字の教科書 小さな会社の財務改善70のテクニック
【第5回】 2014年2月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
森岡 寛 [キャッシュフローマネジメント株式会社/財務マネジメント株式会社代表取締役]

キャッシュフロー&キャッシュストック経営で
健全な財務体質を手に入れる

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中小企業では、資金繰りが悪くなると銀行借入に依存するケースが目立ちますが、借入はいずれ返済しないといけないもの。依存するにも限界があります。では、何から取り組んだらいいのでしょうか? それは自社単独で実践できるキャッシュフローの改善に他なりません。

営業・投資・財務の各キャッシュフローを改善しよう

 自社のキャッシュフローを改善しようと思えば、営業・投資・財務のそれぞれのキャッシュフローの項目を見直すことが必要不可欠です。

営業活動のキャッシュフロー…自社の通常の営業活動で発生するキャッシュフローです。
 特に必要運転資金を指し示す売上債権残高、棚卸資産残高、仕入債務残高の3つの項目については特に注意しなければなりません。

 ・必要運転資金=売上債権残高+棚卸資産残高-仕入債務残高

 この必要運転資金が少なければ少ないほど、自社の資金繰りは改善されます。
 例えば、売上債権残高をさらに細分化すると、以下の内容になります。

 ・売上債権残高=売掛金+受取手形-前受金

 これをもとに考えると、以下の対応策が取れます。
1)売掛金の回収日数を早める
 2)期日通り回収して、回収漏れを防ぐ
 3)受取手形の取引を削減する。もしくは受取手形の取引自体を行わない
 4)継続サービスを提供する場合は、年払サービス等で前受金をもらう

 このように、一つ一つの項目における改善要素を確認して、いかにキャッシュフロー(資金の回転)を良くするのか、これを意識して取り組む必要があります。

 最近では、この必要運転資金を日数で表した指標としてキャッシュ・コンバージョン・サイクル(必要運転資金日数)という言葉も新聞紙上をにぎわす機会が増えてきています。

 自社の必要運転資金をいかにして削減するのか、中小企業だけでなく、上場企業でさえこの数値の改善に必死になっているのです。

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森岡 寛(もりおか・ひろし) [キャッシュフローマネジメント株式会社/財務マネジメント株式会社代表取締役]

1974年生まれ。高知県高知市出身。実家は製麺卸売業を営む。近畿大学在学中、会計学研究会に所属し、管理会計の研究に従事。卒業後、会計事務所勤務を経て、2003年起業。 起業後は、東京・大阪で中小企業のキャッシュ・フロー改善に特化した財務コンサルティングを展開。 現在は「キャッシュフローの専門家」として、講演・執筆・コンサルティング業務に従事する一方、ITツールを活用してワークライフバランスの充実に努めている。妻と子供2人の4人家族。 著書に『マンガで入門! 会社の数字が面白いほどわかる本』、『社長のための黒字の教科書』(ともにダイヤモンド社)がある。
http://www.cashflow.co.jp
http://www.zaimu.net

 


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中小企業の経営者のいちばんの悩みは、「資金繰りなどのお金の不安がなくならないこと」。10年で100社以上を倒産の危機から救ってきた財務のプロが明かす、会社を黒字にするとっておきのノウハウ。(1)経営者の心構え、(2)損益管理、(3)資金管理、この3つのポイントに留意することで、1000万円〜1億円を超えるキャッシュフロー改善効果が見込め、赤字体質から脱却できる。

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