いよいよ本格的な面接シーズンに突入します。この時期になると人事の方々から、「最近の学生は面接対策をしているので、誰に話を聞いても同じよう話をする。また考えてきたことをすらすらと答えるだけで、本当の姿が見えにくい。どのようにすれば面接で学生をきっちり見極めることができるのか」というような問い合わせを多数いただきます。

 また、面接対策をしているだけでなく、面接で話しているエピソードに嘘があるというような話も耳にします。いわゆる、「話を盛る」というものです。

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3パターンの「話を盛る」方法

 ある学生に“盛る”行為について、その事実を聞いてみたところ、「ある程度、話を盛るのは当然のこと」との返事が返ってきました。

 では、学生はどのように話を“盛って”いるのでしょうか。

 その学生が知っている範囲で、実際に話を盛っている例を教えてもらうと、具体的には「数を盛る」「結果を盛る」「役割を盛る」というものがありました。

「数を盛る」というのは以下のようなものです。

「私は100人が在籍するサークルの代表でした。1000人規模のイベントを成功させるためにみんなをまとめるのが大変で…」

 このような話は面接でよく耳にします。しかし実際には、10人しかいないサークルの代表で、イベントの規模も100人くらいだった…というケースもあるようです。

 お菓子屋のまんじゅうをもらっただけなのに「企業から200万円の協賛金をもらって」と言ったり、2日間老人ホームにボランティアに行っただけなのに「4年間一貫して社会福祉活動に従事して」なんてご立派な話に変わってしまうこともよくあります。

 ではなぜ、学生たちは話を盛るのでしょうか。