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不機嫌な就活 辻太一朗

面接で話を“盛る”学生と“突飛な質問”をする企業

辻太一朗 [大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)代表]
【第11回】 2013年3月21日
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 いよいよ本格的な面接シーズンに突入します。この時期になると人事の方々から、「最近の学生は面接対策をしているので、誰に話を聞いても同じよう話をする。また考えてきたことをすらすらと答えるだけで、本当の姿が見えにくい。どのようにすれば面接で学生をきっちり見極めることができるのか」というような問い合わせを多数いただきます。

 また、面接対策をしているだけでなく、面接で話しているエピソードに嘘があるというような話も耳にします。いわゆる、「話を盛る」というものです。

就活になると“ニセ副キャプテン”が増える?
3パターンの「話を盛る」方法

 ある学生に“盛る”行為について、その事実を聞いてみたところ、「ある程度、話を盛るのは当然のこと」との返事が返ってきました。

 では、学生はどのように話を“盛って”いるのでしょうか。

 その学生が知っている範囲で、実際に話を盛っている例を教えてもらうと、具体的には「数を盛る」「結果を盛る」「役割を盛る」というものがありました。

 「数を盛る」というのは以下のようなものです。

 「私は100人が在籍するサークルの代表でした。1000人規模のイベントを成功させるためにみんなをまとめるのが大変で…」

 このような話は面接でよく耳にします。しかし実際には、10人しかいないサークルの代表で、イベントの規模も100人くらいだった…というケースもあるようです。

 お菓子屋のまんじゅうをもらっただけなのに「企業から200万円の協賛金をもらって」と言ったり、2日間老人ホームにボランティアに行っただけなのに「4年間一貫して社会福祉活動に従事して」なんてご立派な話に変わってしまうこともよくあります。

 ではなぜ、学生たちは話を盛るのでしょうか。

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辻太一朗 [大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)代表]

1984年に京都大学を卒業後、(株)リクルートに入社。人事部で採用活動を担当し、延1万人を超える学生を面接する。その後、採用コンサルティング&アウトソーシングを事業内容とする(株)アイジャストを設立。毎年100社以上の採用コンサルティングを手がける。2006年にリンクアンドモチベーションとの資本提携後、同社の役員を兼務。2010年にグロウスアイを設立し、企業・教育機関へのコンサルティング、就業力を高めるコンサルティングを展開。2011年、NPO法人「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会」を設立。著書に「面接官の本音シリーズ」、「採用力のある面接」、「就活革命」、「辻式 就職面接内定メソッド」などがある。「カンブリア宮殿」などの報道番組の出演経験あり。


不機嫌な就活 辻太一朗

学生が「就職難」にあえぐ昨今。企業側は「よい学生がいない」と嘆いている。このように学生と企業がすれ違うのは、学生の質の低下だけが理由ではない。「就職活動」そのものに問題があるためだ。この連載では、学生・企業・大学の三者の間で起こる就職活動にまつわる勘違い、ねじれを指摘していく。 

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