留学なしで話せるようになった英語の達人が教える、日本で、日本語で生活する人のための“現実的な”学習法。英語で英語を理解する必要なし! 英会話スクールも必要なし! 「英語脳」なんてナンセンス! 『英語は日本語で学べ! 留学なしで話せるようになった私の“現実的な”学習法』の著者が、英語でのレスポンスを速めるための学習法を紹介します。
英語が得意な人がやっていること
前回の連載で、「英語脳」を目指すことの弊害についてお話ししました。
では、具体的には英語を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか。
ここで、英語の得意な人が、どのような段取りで英語を聞いて、話しているのかをみてみましょう。
【英語理解のプロセス】
1 英語を聞く
2 日本語に翻訳して日本語で理解する
3 自分の言いたいことを日本語で考える
4 英語に置き換えて発話する
帰国子女や海外経験の豊富な人など一部の人を除けば、英語が得意な人も、実際はこのプロセスで英語を理解して話しています。
ただし、1→2、3→4が瞬時に行われるので、傍目には「英語を英語のまま理解している」ように見えるのです。
そして、わたしたちが、まず目指すのも、1→2、3→4をいかに高速化するか、ということです。
前回、例に挙げたBさん(日本語で考えて英語を話す人)は、1→2(英語→日本語)、3→4(日本語→英語)の型はしっかりしていたので、場数を踏んだり、練習を重ねることで、少しずつ、速くて正確なレスポンスができるようになりました。
一方、Aさん(英語脳にこだわっている人)は、1→2(英語→日本語)、3→4(日本語→英語)をいい加減にしていた(2と3の部分をフィーリングで適当にしていた)ため、いつまでたっても相手の言っていることを理解できないし、自分の意見もろくに言えなかったのです。
わたしたちは、Bさんのように、1→2(英語→日本語)、3→4(日本語→英語)の型を守りながら、いかにスピードアップするかに勝負をかけることになります。