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決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!
【第7回】 2014年3月11日
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大畑伊知郎

“このままでは、マルハニチロ事件が再び起きる!?”
企業の不正リスクを高める「3つの要因」

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2013年12月、株式会社アクリフーズの冷凍食品に、農薬のマラチオンが混入され、大きなニュースとなりました。捜査の結果、同社で勤務していた契約社員の男性が逮捕されます。この事件の教訓を、「企業の不正リスク」に詳しい元監査法人勤務の大畑氏に聞いてみました。

粉飾決算や横領を引き起こす
「3つの要因」とは?

 株式会社マルハニチロホールディングス(以下「マルハニチロ」)の子会社アクリフーズでの従業員による農薬混入事件を受けて、食品製造各社が「フードディフェンス」と呼ばれる安全対策の強化に動いています。

 2月27日の日本経済新聞(夕刊)によると、工場従業員の作業着のポケットをなくす、工場への入館管理を厳しくする、防犯カメラを増設するなどの対策が検討されている模様です。

 しかし、こうしたフードディフェンスだけで食品の安全を守れるかは疑問です。フードディフェンスは、従業員などによる異物混入という行為を物理的に封じ込めることが目的です。つまり、不正行為を実行する「機会」をなくすことが狙いであるわけですが、不正行為を引き起こす要因は「機会」だけではないからです。

 会計監査の世界では、粉飾決算や横領・着服を誘発する要因として、(1)動機・プレッシャー、(2)機会、(3)姿勢・正当化、の3つがあると言われています。

 もちろん、農薬混入事件は会計不正とは異なりますが、不正を引き起こす要因については共通した部分があると考えられます。

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大畑伊知郎(おおはた・いちろう)
公認会計士・税理士

1969(昭和44)年生まれ。公認会計士、税理士。
大学卒業後、株式会社富士銀行(現みずほ銀行)に入行。法人審査業務(中小企業への貸付業務)、金融商品の決済業務等を担当。のべ数百社を超える 決算書を見続け、決算書の「表と裏」を知り尽くす。
その後、「会計に関する知識をもっと高めたい」という思いから、公認会計士を目指す。2007年、公認会計士試験に合格し、あずさ監査法人大阪事 務所に勤務。その後、活動の舞台をより広げるべく、2012年に独立。
銀行では「貸付審査の観点から会社を見る目」を養い、監査法人では「不適切な会計処理を見抜く」という観点から経験を重ねる。こうした2種類の異 なる経験から、本書のメインコンテンツ、「会社を見抜く7つの視点」が生まれた。
公認会計士としてのモットーは、「ROEのような単一の指標では、会社の本質はつかめない。もっと多角的な視点からの分析が必要」。

 


決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!

本連載は、プロ会計士が実際にやっている「決算書の読み方」をご紹介するものです。銀行、そして監査法人にて数百社を超える決算書を見続け、海千 山千の経営者と交渉を行い、決算書の「表と裏」を知り尽くす男が教える、とっておきのテクニックとは? 倒産企業を含め、「実際の決算書」を使って、わかりやすく解説! 決算書がどんどん読めて、楽しくなること間違いなし!

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