ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
経営請負人の時代

復興にはビジネスプロフェッショナルが必要不可欠
求む!新しい東北をともにつくる経営人材
――RCF復興支援チーム代表理事・藤沢烈氏

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第19回】 2014年3月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

一般社団法人RCF復興支援チームの代表として、東北復興において官民のコーディネート役を担う藤沢氏。東日本大震災以降、現地に足しげく通い、政府や企業、NPOと連携をはかってきた。「被災地には今、ビジネスプロフェッショナルが必要だ」と断言する藤沢氏に、被災地の現状と今後、民間に求められること、必要な人材などについてお話を伺った。

ノルウェーの漁師は
平均年収900万円で若者に人気の職業

ふじさわ・れつ
一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立。 NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、RCF復興支援チームを設立し、情報分析や事業創造に取り組む。2013年8月まで復興庁政策調査官、また現在では文部科学省教育復興支援員も兼務。共著 に「日本のジレンマ ぼくらの日本改造論」(朝日新聞出版)、『「統治」を創造する 新しい公共/オープンガバメント/リーク社会』(春秋社)。

南 東日本大震災から3年が経ちました。今、現地で必要とされていることを教えてください。

藤沢 事例をひとつお話しさせてください。日本では漁師の人口が減少していますが、ノルウェーで水産業は若者に人気の職業であることをご存じでしょうか? 漁の方法や養殖技術に日本と大きな違いはありませんが、ノルウェーでは漁業に付加価値があり、資源維持に配慮した効率的生産が進んだ結果、漁業者の平均年収が900万円に達するほど高収入職業になっているのです。

南 だから若者にも人気の職業なのですね。

藤沢 はい、その通りです。東北でもノルウェーのように既存事業をつくり直すことで、地域の活性化につながると考えています。震災から3年が経った今、東北には地域づくりや事業づくりを推進する担い手が必要です。復旧から復興へフェーズが変わるにつれて行政から民間に主導権が移っていますので、企業で経験を積んだビジネスプロフェッショナルの存在がより必要になってきました。

 実際に、各自治体では水産物や農産物など地域にあるものを活かして新しい事業をつくっていこうという動きが活性化しています。いつまでも「復興支援」という名目で商品を買ってもらえるわけではありませんからね。消費者が欲しいと思う商品をつくるために、商品づくりやマーケティングを一から見直し、事業そのものを作り直していくことが求められています。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


経営請負人の時代

「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

「経営請負人の時代」

⇒バックナンバー一覧