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問題解決のためのコンサルタント脳のつくり方
【最終回】 2008年5月19日
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塩野 誠 [コンサルタント]

「厳しい判断」を下さねばならないとき
人的資本力を高める PART(4)

 「経営者は孤独だ」ということがよく言われます。社員に対して、自分が良かれと思ってしたことが感謝されず、組織のためを思ってしたことが大きな恨みを買うというようなことは日常茶飯事であり、トップであるがゆえに、誰にも相談できないことから孤独感が増していくのだと思います。

 私がいろいろな経営者と話をしていて思うことは、これは会社の大小を問わないことですが、やはり社員全員の顔がよく見えてしまう中小企業の経営者のほうが、悩むことが多いようです。

 ある経営者は「社員が150人くらいまでは顔と名前がなんとなく一致するものだ」と言っていました。例え会社のためだとしても、そうした苦楽を共にした社員が問題を起こしたときに、処罰を下すことは誰にとっても辛いものです。

 たとえば、社内で社員がハラスメントを受けたという訴えをしてきて、あなたがプロとしてきちんと調査し、処罰について経営者に提言しなければならないとします。そのときに処罰の対象者が、あなたの公私ともどもお世話になった人だったらどうするでしょうか?

 これは厳しい決断を下さねばならない一例ですが、他人への厳しい決断を迫られたときにできることは、もし自分がその人のことを本当に思っているのであれば、「ビジネスの中では厳しいことを言わざるをえないけど、人としての付き合いはずっと続くから」という気持ちを言葉で表すしかない気がします。少なくとも私が上司に言われたことがある言葉の中では、これがいちばん心に残った言葉でした。

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■親しい人にビジネスで厳しい判断を下すときでも、それでその人との関係がすべて終わるわけではない

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塩野 誠 [コンサルタント]

1975年生まれ。シティバンク銀行、ゴールドマン・サックス証券、べイン&カンパニー等で事業戦略の立案や実行、M&A・投資業務等を担当。現在は非営利団体である企業価値戦略研究会に所属。その活動とともにコンサルタントとして国内外の企業に対し幅広い提言と講演を行っている。


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