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出口治明の提言:日本の優先順位

政権交代「今後も」65%、「2大政党望ましい」56%
健全な市民感覚が表れた「読売・早大共同世論調査」

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第112回】 2014年3月25日
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 3月22日(土)の読売新聞朝刊に「読売・早大共同世論調査」の結果が掲載されていた。とても興味深い内容なので、以下に紹介してみたい。

政治に不満64%

 まず、国政選挙について。「いつも投票している 59%」「だいたい投票している26%」これだけで85%となるのに、投票率が低いのは(例えば昨年の参院選は52.6%)、有権者の意識と行動との間に乖離があるのだろう。次いで、投票にいきたいという気持ちがより強くなるのは、「勝ってほしい政党や候補者がいる 58%」「政権与党が実現してほしい公約を掲げている 25%」「野党が実現してほしい公約を掲げている 16%」「政府の業績が悪い 16%」「勝ってほしい政党や候補者の接戦が予想される 14%」「政権与党が公約を実行しなかった 13%」となっている。昔から選挙は政策か人かと問われているが、この結果はなかなか微妙である。

 政治への関心については「関心がある 32%」「ある程度関心がある 49%」合わせて81%となっているので(前述したように「選挙にいく」が85%)、やり方次第では、先進国並みに投票率80%を目指すことは決して不可能ではないのだろう。

 意外だったのは、政治への満足についての設問である。「満足している 2%」「ある程度満足している 32%」合わせて3分の1しかない。安倍政権への高い支持率(5月24日の日経の世論調査では59%)との整合性はどうなっているのだろう。これに対して「やや不満である 40%」「不満である 24%」と政治に不満と答えた人は64%にものぼるのである。

 しかし、次の日本の政治はここ1年で良くなったと思いますか、悪くなったと思いますか、という設問に対しては、「良くなった 9%」「少し良くなった 30%」「変わらない 43%」「少し悪くなった 8%」「悪くなった 8%」となっており、良くなった39%に対して悪くなったは16%に過ぎない。この辺りに高い政権支持率の答えがあるのだろう。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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