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出口治明の提言:日本の優先順位

みんなで選挙に行き、投票率80%を目指そう!

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第69回】 2012年11月20日
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 衆議院が11月16日に解散された。総選挙は12月4日に公示され、16日に投開票が行われることになった。歴史的な政権交代から3年あまり、民主党の政権運営が国民の審判を受けることになる。

総選挙とは次の首相を選ぶこと

 総選挙の本質的な意義は何か。それは、次の首相を選ぶことであると考える。アメリカの大統領選挙は、国民の一般投票で538人の選挙人を選び、その538人の選挙で大統領が選ばれる。わが国の総選挙は、国民が480人の衆議院議員を選び、その480人の選挙で首相が選ばれる。この点だけに注目すれば、両者に、本質的な違いはそれほどないと言っていい。

 総選挙は、次の首相を選ぶことが根本であって、その意味では、日本維新の会が太陽の党を事実上吸収したことは(政策上の隔たりを棚上げした選挙目当ての野合であるという批判があるにせよ)、基本的にはいいことではないか。何故なら、この合流によって、石原代表という次の首相候補の1人が明確になったからだ。

 様々なメディアの事前予測では、自民党・民主党・維新の3党が、相対的に多くの議席を獲得しそうだという結果が出ている。自民党は安倍総裁、民主党は野田首相と、各々首相候補がはっきりしていたが、維新は誰が首相候補になるのか、曖昧模糊としていた。それが明確になったということは、要するに国民が選びやすくなったということだ。次の総選挙は、メディアの事前予測(≒世論調査)を信頼するのであれば、安倍総裁、野田首相、石原代表の三人の内、誰を次期首相として選択するのか、ということが、実質的な争点となるのではないか。

 ところで、アメリカの大統領選挙の優れた点として、識者が一様に指摘するのは、大統領選挙人を選ぶための一般投票に先立って、全米各州での党員集会・予備選挙から2大政党である民主・共和両党の全国大会まで、長丁場にわたる選挙戦が、原則、公開で行われ、その場で候補者の資質が赤裸々にされることだという。国民は、激しいディベートを中心とする、この長いプロセスを通じて、指導者の資質を見極めることができるという訳だ。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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